(2024/1/9 17:00)
9日の東京株式市場は日経平均株価が一時3万3900円台を付け、前週末比で600円超値上がりした。2023年11月20日の取引時間中に付けたバブル経済崩壊後の最高値を上回り、3万4000円台に迫る1990年3月以来の高値水準となった。
8日の米国株式市場は米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが示したソフトランディング(経済軟着陸)達成への見解を受け、主要3株価指数がそろって上昇した。アップルが2%以上伸びるなどハイテク株や半導体関連株を中心に買い注文が広がり、日経平均を押し上げた。
連休明けとなった9日の東京市場は、3万3700円台でスタート。米国株大幅高の流れを受け、主な銘柄では東京エレクトロンとアドバンテストが日経平均を200円以上押し上げた。プライム市場の銘柄は8割近くが上昇した。
米長期金利の低下を受け、対ドル円相場は1ドル=146円に迫った前週末から144円を割り込んだ。円高進行で自動車株は下落し、日経平均の上げ幅は縮小。高値更新への警戒が確定売りに押された。
日本株式市場を取り巻く背景について、野村証券の神谷和男ストラテジストは「3月から動き出す春闘による賃上げが、日本経済の好循環につながる要因になる」とし、「日本企業の業績は足元で堅調に推移している。今後も日本株に対する期待は続く」と展望する。24年を通じて、1989年12月末に付けた史上最高値3万8915円に近づく可能性もありそうだ。
(2024/1/9 17:00)
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