日銀、国債購入減額を決定 来月会合で具体的計画

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  説明する植田総裁

日銀は１４日、金融政策決定会合で長期国債の買い入れを月６兆円程度から減額することを決めた。量的引き締めに動く。今後１ー２年程度の具体的な減額計画を７月３０、３１の両日に開く次回の金融政策決定会合で決定する。日銀が保有する長期国債は償還に伴って残高が減少していく見通し。

無担保コール翌日物金利を０ー０・１％程度に誘導する目標は据え置いた。日米の金利差から円安が進行したことを受け、日銀の判断が注目されていた。

同日開いた会見で、日銀の植田和男総裁は長期国債の買い入れ方針について「金融市場で長期金利がより自由に形成されるよう買い入れを減額していくことを決定した」と説明。「減額する以上、相応の規模となると考えているが、減額の幅やペース、減額の枠組みなどは市場参加者の意見も確認して具体的な計画を作る」とした。

政策金利の引き上げについては「基調的な物価上昇率が２％に向けて上昇すれば、政策金利を引き上げて金融緩和度合いを調整することになる。経済・物価の見通しが上振れたり、上振れリスクが高まったりした場合も利上げの理由になる」とした。