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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/5/19 09:00)
【シンガポール=時事】シンガポール航空(SIA)は18日、傘下の域内旅客航空子会社シルクエアーをSIA本体に統合すると発表した。具体的な統合時期は明らかにしていないが、2020年からシルクエアー機の客室改装を行い、多くの機材で改装が完了した段階で統合するという。
統合は世界的に評価の高い基幹ブランドのSIAに統一することで、グループ全体の競争力を高める狙いがあるとみられる。ゴー・チューンフォン最高経営責任者(CEO)は今回の決定について、「グループとして、より強い将来に向けて備えるためだ」としている。
SIAグループでは17年7月、格安航空会社(LCC)のスクートとタイガーエアを統合し、スクートブランドに一本化した。シルクエアーのSIAへの統合で、グループの旅客部門のブランドはSIAとスクートのみになる。
シルクエアーは1975年、SIAのチャーター便運航会社トレードウィンズ・チャーターズとして設立された。89年にトレードウィンズ・エアラインズとして定期旅客便の運航を開始。92年には現在の名称に変更した。現在、エアバスA320シリーズ11機、ボーイング737シリーズ22機を保有。16カ国49都市に就航している。日本との間では、広島直行便(昨年10月開設)が週3便運航されている。
SIAはシルクエアー統合に向け、シルクエアー機の客室改装に1億シンガポールドル以上を投じ、SIA機と同レベルの客室にする。ビジネスクラスの座席をフルフラットシートにするとともに、ビジネス、エコノミー両クラスで座席の機内エンターテインメントのシステムを導入する。
(2018/5/19 09:00)