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(2021/5/12)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:Azmee Inc.
保安基準の改正で新たに施行された、側方衝突警報装置(BSIS・協定基規則 第151号)の要求性能を目指して開発
Azmee Inc.(名古屋市 代表取締役 堀内 雄一)は新開発した第2世代の Embedded AI を応用し、大型トラックと歩行者、自転車や小型バイクとの接触事故(左巻き込み事故)を AI で事前に予測し警告を行うことで、効果的に防止することができるアフターパーツの「大型トラック用安全AIカメラシステム【ACSL-0003】」に搭載し受注を開始しました。
●背景
2019年10月15日に、国土交通省より道路運送車両法の保安基準が改正され、側方衝突警報装置(BSIS・協定規則 第151号)の施行がなされました。これは車両総重量8トンを超える大型トラックに対して適用となっており、新型車であれば2022年5月以降発売の車両、および継続生産車であれば2024年5月以降に生産される車両には装着が義務付けられることになりました。今回の法改正では途中過程車(中古車)に義務付けされておりませんが、国内において2020年2月現在、約230万台(国土交通省統計)の途中過程車の登録があり、既に車両を保有している多くの運送事業者にとって左巻き込み事故のリスクは依然として存在しています。
●概要
Azmee Inc. では、第2世代 Embedded AI の処理能力を生かし、アフターパーツでありながら協定規則 第151号に規定された性能を目指して「大型トラック用安全AIカメラシステム【ACSL-0003】」を新開発し、2021年5月12日より受注を開始いたします。大型トラック左側ミラーのブラケット部に取り付けることで、組み込まれた AI が左側方のすり抜け追い越しや急な割り込みを検知し、ドライバーにブザー音、警告ランプ、画面内警告を行い事故防止を図ることができます。2021年6月中に協定規則 第151号を満足していることを第三者機関にて審査を実施したのち、7月初旬より納品を開始する予定としており、初年度に約3000台の販売を見込んでおります。
●特徴
大型トラック向けアフターパーツの安全装備として、旧来の認知技術を用いた左巻き込み事故防止システムが既に市場に販売されておりますが、普及の妨げになっていた非常に高い導入コストと複雑なシステム、パッケージングの問題点を解消する必要がありました。Azmee Inc.ではそれらの問題を解消できる Embedded AI を応用して特殊車両向けや小型トラック向けで、既に多くの車両への装着と運用実績があります。大型トラック用安全AIカメラシステム【ACSL-0003】は従来品に比べて大幅に導入コストを低減しており、システム構成もシンプルとなっています。従って様々な大型トラック事業者様において、所有する全車両の「標準的な安全装置」として大量導入することができ、所有車両の装備品の違いによる運用の煩雑さを避けることができ、トラックドライバーへの安全教育も均質化できるメリットがあります。また、オプションで録画装置やデジタルタコグラフ、各種通信機器を用いた集中管理システムなどへの連携が可能です。
●キャリブレーションレスによって装着が簡単
従来品の左巻き込み事故防止システムは、車両メーカー標準装着の高額なシステムのほか、複雑なシステムのアフターパーツがあり、装着後にキャリブレーション(システムの初期設定)や様々な機器との連携セットアップを必要とし、認定専門業者以外の作業が不可能であるなど、導入に際しては高額なコストを必要としていました。Azmee Inc.の Embedded AI では特徴点を認知するというディープラーニングの結果を小型のチップに組み込んで実行しているため、最低限の装着基準を満たせばキャリブレーションレスで歩行者や自転車、小型バイク、周囲の自動車などを歩道やガードレールなどの背景から分離し、危険な動きだけを検知する能力を発揮できます。これにより社内整備士やお付き合いのある整備業者様で簡単に取付が可能です。
●装着方法
大型トラック用安全AIカメラシステム【ACSL-0003】は、左側方用の AI カメラに、大型トラック左側ミラーのブラケットに装着できるボールマウント、処理ユニット(ブザー内蔵)、警告ランプと専用ハーネスなど必要な部品全てをセットとしており、既存のナビ画面などにも警告画面を映す(※2)こともできます。詳しい仕様などはお問い合わせください。
●第2世代 Embedded AI の概要
今回、Azmee Inc. が新開発した 第2世代の Embedded AI を搭載したハードウェア・プラットフォーム(※1)は、既存システムよりも大幅な計算能力の向上を実現しています。物体の種類、形状などの同定、背景からの分離など全体的な認知能力が向上しており、既存システムでは困難であった背景が大きく動き変化しているシチュエーションでも安定して物体や形状の認知が行えるようになりました。また、計算能力の向上は認知した物体や形状の移動方向などの予測能力と高画質化(720P)にも寄与しています。これらの能力向上と性能向上によって、Embedded AI システムはエッジ AI システムに比べてリアルタイム処理能力(30fps)の優位性はそのままに、同等の認知能力を獲得しつつ低コスト、低電力、耐環境性能やソリューションへの最適化を容易に実現することができます。
●仕様
電源:DC 12V もしくは DC 24V(10.8V~28.8V 使用可能)
アース方式:マイナスアース方式
最大消費電流:2.5A 以下
出力映像:正像
撮像素子:1/3インチ カラーCMOSイメージセンサー
画素数:約130万画素
画角:水平約180°/垂直約135°
最低照度:約0.1lx以上
S/N:約130dB(標準照度にて)
同期方式:内部同期
映像出力:NTSC方式準拠 1Vp-p(75Ω)
AHD方式(オプション)
解像度:NTSC 約350TV本
AHD 1280×720 30Hz(オプション)
音量:最大約70dB
音域:200-20k Hz
警告LED:3色(赤、橙、緑)
検知照度範囲:10lx以上(IR LED)
動作温度範囲:-30~65℃
保存温度範囲:-40~75℃
防水構造:IP68(カメラ本体)
外形寸法:80(W)mm×90(H)mm×104(D)mm(カメラ本体)
230(W)mm×34(H)mm×84(D)mm(処理ユニット)
50(W)mm×17(H)mm×50(D)mm(警告ランプ)
質量:430g(カメラ本体)
910g(処理ユニット)
ケーブル長:約7m(カメラ本体)
ヒューズ:5A(ミニブレード型)
同梱品:カメラ本体、処理ユニット、警告ランプ(3色LED)、GPSアンテナ、操作スイッチ、集合ハーネス他
規格:協定規則 第151号 準拠(6月中試験予定)、JIS A 8338(附属書 B)準拠
●価格
オープンプライスです。詳しくはお問い合わせください。
ACSL-0003 大型トラック用安全AIカメラシステムセット JAN:4580059640199
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●Azmee Inc.(アズミー株式会社)
2017年6月に創業した名古屋市のハードウェア・ベンチャーです。Azmee Inc.はエッジ型「AI」システムの先にある、組み込み型「AI」である Embedded AI システムの先見性をとらえ、いち早い社会実装を実現することを目的としています。「全てのデバイスを知能化する」ことを実現するため、「AI」が持つ「認知・判断」能力をセンサーやアクチュエーターなどの小さなデバイスでも実行できるように研究開発だけでなく、販売までを一貫した体制で行っています。
●販売に関して
Azmee Inc. にご相談ください。また、販売代理店がございますので、ご紹介させていただきます。お問い合わせください。
●お取り付けに関して
Azmee Inc. ではお取り付けを実施しておりませんが、専門業者様をご紹介しております。お問い合わせください。
<お問い合わせ先>
アズミー株式会社 業販やその他のお問い合わせ https://www.azmee.co.jp/contact.php
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※1 プラットフォーム開発協力サプライヤー:Authorization Technolgies By Chimei Motor Electronics(台湾)
※2 車両のナビモニターに映像を入力する場合はナビモニターの取扱説明書や配線方法をナビモニターのメーカーへお確かめください。
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