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流通店舗バックオフィスの標準シフトモデルの構築を可能にするSaaS型業務アプリケーション、「CYTIS Shift for Retail」の提供を開始

(2022/2/25)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:パナソニック

流通店舗バックオフィスの標準シフトモデルの構築を可能にするSaaS型業務アプリケーション、「CYTIS Shift for Retail」の提供を開始


イオンAIワーク利用イメージ
パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:楠見雄規)の社内分社であるコネクティッドソリューションズ社(本社:東京都中央区、社長:樋口泰行、以下CNS社。)およびパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片倉 達夫)(※パナソニックグループの持株会社制への移行にともないパナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社とパナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社は 2022年4月より、「パナソニック コネクト株式会社」に変わります。)は、流通店舗のバックオフィスでの標準シフトモデルの構築を可能にするSaaS型業務アプリケーション、「CYTIS Shift for Retail」の提供を開始しました。またイオングループの中核を担う、イオンリテール株式会社の総合スーパー(GMS)62店舗のバックオフィス改革のため、同アプリケーションの仕様をカスタマイズした「AIワーク」(※1)を導入しました。

業務の標準化(※2)は、パナソニックの提唱するインダストリアル・エンジニアリング(※3)の一環です。業務の標準化の概念無しに、その業務のプロセスがよくなっているのか、悪くなっているのかを定量的に判断することはできません。これまで人による経験と勘で行ってきた店舗のバックオフィスの人の配置や投入計画に、「CYTIS Shift for Retail」を通じ、データドリブンな標準シフトモデルを当てはめることで、シフト計画作成にかかっていた時間の7割削減が可能になり、計画から改善のサイクルを継続的に回すことにより、店舗運営のさらなる効率化が図れます。

このたびイオンリテール株式会社の62店舗に導入した「AIワーク」は、CNS社が2021年7月19日に発表した造る(製造)、運ぶ(物流)、売る(流通)業界のサプライチェーン領域の課題を解決するSaaS型業務アプリケーション群「現場最適化ソリューション」に含まれるシフト構築ソリューション「CYTIS Shift for Retail」を基盤とし、イオンリテール株式会社向けに仕様変更を行ったものです。

昨今の流通業界では、慢性的な人手不足といった課題に加えて、働き方改革や新型感染症の予防対策など、現場にさらに負荷のかかる作業が増しています。さらに、バックオフィスの仕事に従事する各従業員のスキルや、各々の業務内容などの現場の状況の把握がし辛く、計画作成等間接的な作業に時間がかかることが、生産性や利益率向上にとっての課題でもありました。「CYTIS Shift for Retail」は、これらの課題解決をサポートします。

「CYTIS Shift for Retail」は、単なるシフト割り当ての自動化ではなく、現場で得られたデータにインダストリアル・エンジニアリングのノウハウを加味し、今まで全店で共通化されていなかった業務の種類や従業員のスキルレベルをどの店舗でも同じ認識になるよう定義し、業務の種類、各従業員のスキルレベル等に加え、客数予測(※4)や入庫荷物数、製造計画や勤務実績などのデータ(※5)に基づいてワークモデル(※6)を自動作成し、それらのデータをもとに勤務計画や作業計画を自動で作成できる点が特長です。作成した勤務計画や作業計画に沿って日々の業務を行い、計画と、実際の勤務実績とを比較・評価することができるようになります。この計画と実績のデータを継続して取得しつづけることで、1日の人時生産性(※7)を高く保ちながらも、必要最低限の人数で、過剰な残業無しに無理なくバックオフィスの業務を効率化できる「標準シフトモデル」を構築することが可能になります。

標準シフトモデルの導入が進んだ店舗に、導入後の実績収集の仕組みを提供することで、計画と実績とのギャップの分析ー人が多すぎた、或いは足りなかったなどーをAIで行い、計画と実績のGAPから、AIが最適な標準工数(RE値)を算出し、計画の精度向上を図り、自律的に効率化できる現場運営につなげることができるようになります。

パナソニックのインダストリアル・エンジニアリングは、可視化、標準化、GAP評価、最適化、自律化を継続的に行うことで、現場の業務から待つ・迷うなどのムダや、業務のムラを削除し、効率化していく考え方で、デジタルトランスフォーメーションの根幹を成すものです。製造業100年の知見を元に、日本の多くの現場で、データの取得による可視化と経営視点の情報への変換ができておらず、多くの作業が属人的な判断やプロセスを経て成されていることに着目し編み出した、データを元にした経営の考え方です。
今回の「AIワーク」導入により、イオンリテール株式会社は、流通業界におけるこれらの典型的な課題を解決に導くのに十分なデータを取得し、それらを経営視点の情報に変換することができるようになります。

パナソニックは製造業を長年担ってきた経験から、お客様の目に見える部分の競争力が実はお客様には見えない、裏側の競争力の強さで決まることを把握しています。
これまでのイオンリテール株式会社との取り組みの中で、お客様の訪れる店舗を支えるバックオフィス側の運営効率を良くすることが、結果的には流通店舗全体の運営・売上向上に大きく関係することが実証されています。標準シフトモデルを実装し、効率的にバックオフィスの業務を運営できるようにすることで、最適な人員で、待ったり迷うことなく常にお店の棚を補充でき、欠品や機会損失を最小限にとどめることで、お店を訪れるお客様の満足度向上にもつなげることが可能になります。また、お店で働く従業員が待つ・迷う等のムダな作業に時間を割く必要がなくなり、店舗でのお客様との接点など、より付加価値の高い業務に時間を割くことができるようになり、モチベーションのアップにもつながります。

CNS社(今年4月よりパナソニック コネクト株式会社)は、様々なパートナーとともに、多様な「現場」に寄り添うことで、お客様そして社会の課題を解決し、A Better Life, A Better Worldを実現します。

※1 イオンリテール株式会社には、CNS社の「CYTIS Shift for Retail」をイオンリテール株式会社の仕様に合わせ、「AIワーク」という名称で共同設計しています。
※2 業務に携わる従業員の誰もが同じ成果を出せるように、業務フローを整え、設定したルールに沿って最適な業務手順(=標準手順)を定め、その業務手順を徹底して実行できる環境を構築する。
※3 ものづくりの分野において、生産や事務作業の計画や仕組みを科学的・論理的に構築し、業務の効率化を図る工程管理技術の1つ。パナソニックではこれを製造、物流、流通分野に適用。特に、流通分野のようにお客様の来店状況などによってするべき作業が当初の計画から変動する場合でも対応できる標準化を実現している点でユニーク。
※4 来店客数や入庫荷物数などの予測を導入企業が保有する場合に連携が可能になります。
※5 導入企業が基幹システムに過去の勤務実績などのデータを保有している場合に連携できます。
※6 時間帯別にどの業務に何人必要というものを算出した結果。
※7 従業員1人が1時間働く際の生産性。

【お問い合わせ先】
パナソニック システムお客様相談センター
電話:0120-878-410(受付:9時~17時30分<土・日・祝日は受付のみ>)

全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース] 流通店舗バックオフィスの標準シフトモデルの構築を可能にするSaaS型業務アプリケーション、「CYTIS Shift for Retail」の提供を開始(2022年2月24日)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2022/02/jn220224-2/jn220224-2.html

<関連情報>
・「CYTIS Shift for Retail」のWebサイト
https://biz.panasonic.com/jp-ja/products-services_cytis-shift-retail
・コネクティッドソリューションズ社 現場最適化ソリューション
https://biz.panasonic.com/jp-ja/scm

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