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(2023/10/16)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:パナソニックグループ
パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社(代表取締役社長:山田 昌司 本社:大阪府門真市 以下、当社)の不燃軽量天井材「エアリライト」(以下、エアリライト)が、2023年8月3日に一般社団法人 文教施設協会(以下、文教施設協会)を通じ、「学校施設優良部品」に登録されました。
■登録の実施背景
2011年3月に発生した東日本大震災では多数の施設建築物において天井が脱落し、かつてない規模で被害が生じました。これらを踏まえて、国土交通省は2014年4月1日、天井脱落対策に係る技術基準告示(国土交通省平成25年告示第771号他)を施行。吊天井(※1)を耐震化(=耐震ブレースを設置)する要件(※2)を制定し、その要件に該当する吊天井を「特定天井」(脱落によって重大な危害を生ずるおそれのある天井)と定めました。「特定天井」に対応するための耐震ブレースを設置する工法は、設計段階では耐震ブレースの計算根拠の準備や、設計~施工段階に渡って、躯体構造や天井裏の設備や配管との取り合いに関する検討、現場での施工工数が多くなるため、工期は長くなり、費用も高くなるのが一般的でした。
当社は2020年12月1日に「特定天井」に該当する建築物であっても耐震ブレース材が不要となる、「エアリライト」を発売。建築設計者の負担を軽減し、比較的に安価かつ短工期での施工が可能になりました。
一方で、軽量天井材は、質量2 kg/平方メートル以下である条件を除き、吊天井としての耐震性や耐久性に関する品質規格、構成部材としての下地の材質、強度に明確な基準がないため、各々の製造メーカーにその判断を委ねられており、建物の安全性について責任を負う建築設計者、施工者の立場においては、軽量天井材の商品選定を過去の経験や知見に基づき自ら判断せざるを得なく、積極的に選択できない状況です。このような現況を打開し、安心して建築設計者、施工者に選定してもらうために、このたび「エアリライト」は学校施設で要求される軽量天井材の試験規格をクリアし「学校施設優良部品」に認定~登録されました。今後も当社は学校施設に限らず、「エアリライト」の安全性について建築設計者、施工者のみなさまへの啓蒙活動を実施してまいります。
■登録内容
登録実施日:2023年8月3日
品目名:不燃軽量天井材
製品名:エアリライト
(スクエアタイプ・設備ラインタイプ)
登録内容:推奨天井材として登録認定
認定団体:一般社団法人 文教施設協会
■学校施設優良部品とは
学校施設に用いる部品・部材には、子供たちの活発な動きに耐えると共に、安全性に優れた製品が要求されます。
「学校施設優良部品」とは、学校用部品・部材について、現状調査・所用品質水準の検討を行い、製品及び必要に応じて製造工場の品質管理について審査し、適合したものを推奨品として登録された部品(製品)を指します。
「学校施設優良部品」は3年ごとに更新審査を行い、品質の維持を図ると共に性能基準についても時代の要請に合わせて改訂が行われます。
「エアリライト」については主に
1. 地震に対する安全性 2. 漏水等に対する安全性 3. 長期的な湿度による劣化 4. 不燃性
の企画試験に合格しており品質水準を確保しています。
■一般社団法人 文教施設協会
学校施設とその部品は、一般的な建物の備えるべき性能に加えて、成長期の子ども達を育みその活動を支え、安全・安心性の担保された優れた製品であることが強く求められます。この要望に応えるため、当協会では諸規定の整備と評価・評定を行う体制づくりを、昭和58年(1983年)から9年にわたって進め、平成4年(1992年)から「学校施設優良部品推奨事業」を開始。
文教施設協会トップページ:http://rief.or.jp/business/parts
■エアリライトとは
「エアリライト」は独自開発の異素材複層成形技術で、ガラス繊維シートとアルミ箔をラミネートした表層材と軽量素材の発泡ウレタン樹脂をコア材とした軽量天井材。厚さ4 mm、業界最軽量(※3)となる1平米あたり560 gを実現しました。すっきりしたシンプルなスクエアデザインの「スクエアタイプ」と設備機器を組み込みライン状の部位とパネル部位を組み合わせた「設備ラインタイプ」をラインアップ。ガラス繊維シート仕上げ、現場塗装仕上げ、化粧シート仕上げの3種8柄を品揃えしています。
■エアリライト学校施設納入事例
「エアリライト」は2020年12月発売以降、教育機関(中学校・幼保施設等)への納入実績は6件で、現在納入予定の学校施設件名は3件あります。
■BIMモデル対応および3Dデータ提供開始およびJACCA認定取得
設計者の効率を図るために「エアリライト」のBIMデータの提供をBooT.one 2.6.0(※4)より開始しています。「AUTODESK(R)REVIT(R)」におけるプロジェクト作成時に利用できます。
※1 吊天井とは、構造物の天井裏にあたる部分から金属のボルトなどで格子状の枠組みを吊り下げ、その表面に石膏などの天井ボードを取り付けて仕上げたもの
※2 耐震化する要件とは、日常的に人が立ち入る場所で、天井高6 m超、面積200平方メートル超、天井面構成部等の質量が2 kg/平方メートル超となる天井。
※3 国内のボード系天井材において、2023年10月現在。当社調べ。
※4 BooT.oneは応用技術株式会社が開発したAUTODESK REVITのアドインアプリケーションです。
■本件に関するお問い合わせ先
パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社 建築システム事業部 非住宅事業推進プロジェクト 非住宅商品販売・企画チーム
電話:06-6909-7676(代表 受付 9:00~17:30)
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