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(2019/1/11)
カテゴリ:その他
リリース発行企業:公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
シリア北西部イドリブ県で大雨による洪水が発生し、テントが浸水したり流されるなどの被害が出ており、厳冬の中、国内避難民キャンプで生活する少なくとも1万1,000人の子どもたちは過酷な生活を強いられています。
現場で支援活動にあたるスタッフは、窓やドアが無い建物や粗末なテントで生活する数千人の子どもたちにとって、劣悪で危険な状況だと話します。病気にかかる人は増加し、最も大きな被害を受けた地域で生活する家族は孤立し、保健医療施設に行くためにキャンプから出ることもできません。学校が閉鎖された地域もあります。また、昨年だけで、150万人が避難を強いられ、今冬、凍死した子どももいます。シェルターや毛布、暖房用の燃料は不足しており、深刻な事態に直面しています。
昨年イドリブに避難してきたマヘルさん(10歳)は、「私たちは床の上に寝ていて、夜は凍えるように寒いです。雨が降ると、私たちは高い所に移動し、焚き火で暖をとりますが、すべて水に浸かってしまいます」と話します。
セーブ・ザ・チルドレンのシリア事業ディレクター ソニア・クシュは、以下の通り訴えます。
「子どもたちが避難生活を送るキャンプや居住区の住環境は劣悪です。家族は、暴風雨から最低限身を守りながら氷点下のなか過ごしています。こうした天候では、栄養不良の子どもや、幼い子どもたちは、特に感染症などの影響を強く受けます。
セーブ・ザ・チルドレンが支援する保健医療施設には、耳や目、呼吸器の感染症に罹患した人たちがよく訪れます。また、栄養価の高い食料が手に入らないために、子どもたちや妊娠中の女性たちの間で、貧血の症状が表れています。イドリブや、シリア国内で厳冬を過ごす子どもたちやその家族に、さらなる支援が必要です。
子どもたちは、これ以上の暴力にさらされたり、避難を繰り返すことにおびえています。私たちは、人道支援が円滑に行われることに加えて、すべての紛争当事者に対して、イドリブにいる100万人以上の子どもたちがこれ以上困難な状況に直面しないよう、このシリア危機を終わらせるための交渉による解決に向けて一丸となって取り組むよう求めます」
<セーブ・ザ・チルドレン概要>
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもにとって、生きる、育つ、守られる、参加する、「子どもの権利」が実現されている世界を目指して活動する子ども支援の国際NGOです。1919年に英国で設立され、現在、日本を含む29の国と地域の独立したメンバーが連携し、約120ヶ国で子ども支援活動を展開しています。
http://www.savechildren.or.jp/
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