豊橋技科大、歩ける足裏触覚デバイス VR向け提案

(2024/12/9 17:00)

  • 足裏触覚デバイス

豊橋技術科学大学の中村純也大学院生と北崎充晃教授らは、歩ける足裏触覚デバイスを開発した。スキー靴のように足裏にセンサーと振動子を固定する。深雪を踏む振動を提示すれば雪の中を歩いているような触感を得られる。従来は振動プレートの上に立たせて刺激を提示するなど移動範囲が限られていた。実際に歩けると表現の幅が広がる。仮想現実(VR)に提案する。

足裏にロードセルを六つ配置して重心の位置や地面を蹴る力を計る。前後左右への移動を片足ごとに計れ、蹴り出しの強さから利き足などを推定できる。この両足の使い方に応じて振動を提示可能。深雪に足が沈む際の振動を計測しておき、再生すると雪中を歩いているように感じる。

芝生や砂利道などの足が接地した瞬間に触感を感じる地面に対して、深雪や沼などは深さ方向で触感が変化する。足裏にかかる力を測りながら振動を調整すると触感がリアルになると見込まれる。

デバイスはスノーボードの固定具を利用し、電池や無線、振動子など、すべて市販されている部品で構成した。設計図や作り方は公開する。3Dプリンターがあれば誰でも作れる環境を整える。

触覚機器は感度の高い手を中心に実用化されている。足への提示は歩行体験の価値を高めるが装着すると歩きにくくなる課題があった。

(2024/12/9 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン