[ 政治・経済 ]
(2016/4/9 05:00)
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(森喜朗会長)は8日、東京2020エンブレム委員会(宮田亮平委員長=文化庁長官)を開き、エンブレムの公募作品1万4599点の中から最終候補作品として4作品を決定、発表した。17日までインターネットとはがきによる意見を国民から広く募り、25日に最終審査を開いて1作品を選んだ上、理事会の承認を経て最終決定する。
最終候補作品は「組市松紋(くみいちまつもん)」「つなぐ輪、広がる和」「超える人」「晴れやかな顔、花咲く」の四つ。森会長は「大変お待たせした。委員のみなさんには約半年間にわたり、選考してもらい頭が下がる思いだ。今後2週間にわたって国民の皆さんの意見をたまわり、参考にしながら一つを選ぶ」と語った。
宮田委員長は「国籍・年齢・性別に関係なく、参画と透明性を重視して実施した。4作品とも商標調査をすべてクリアしている。どれも特徴があり、どう評価されるか、ドキドキしている」と、自信をみせた。夏野剛委員は「4作品の商標をおさえて、国民の意見を集めて聞くのは今回が初めて。21世紀の新しい選定プロセスの形を我々は示したのかなと思う」とした。
東京都の舛添要一知事は同日、「これから行われる意見募集も踏まえ、都民・国民に広く愛されるエンブレムが決定することを期待する。史上最高の大会となるよう都としても組織委員会と連携して準備に取り組む」とのコメントを発表した。
(2016/4/9 05:00)