産総研、東大に拠点−ＡＩで産学官連携を加速、モノづくりと融合

経済産業省は２０１７年度末にも、人工知能（ＡＩ）を活用した製品・サービス開発の産学官連携拠点を新設する。産業技術総合研究所（産総研）が東京大学柏キャンパス（千葉県柏市）に産学官連携拠点を建設するほか、産総研臨海副都心センター（東京都江東区）を拡張。国内外から研究者を集め、企業と共同開発する。ＡＩとモノづくりを融合し、社会実装を前提とした初の革新的オープンイノベーション・ハブ拠点で第４次産業革命を後押しする。

経産省は１６年度第２次補正予算案に盛り込む。産総研が中核となり、東大、理化学研究所、情報通信研究機構、物質・材料研究機構など、国内外の大学、研究機関の知識を結集。自動車や電機、化学、機械などの業界大手企業だけでなく、ベンチャー企業などの参画も促し、幅広いテーマで研究開発する。

産総研が東大柏キャンパス内に建物面積約６０００平方メートルの研究施設を建設する。産総研臨海副都心センターの...