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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/12/8 05:00)
八千代工業は、樹脂製の高機能燃料タンクを、ホンダが11月に米国で生産を始めた新型スポーツ多目的車(SUV)「CR―V」に納入した。タンクは新製法を用い、さらなる環境対応への強化を図った。今後はホンダの他車種にも納入に向けて動くほか、ホンダ以外のメーカーにも機能面を訴求し、適用拡大を急ぐ。
新タンクは、タンク内部の機構部品をタンクの内側に溶着させた。従来は部品を取り付ける際、タンクの壁に穴を開けて外側から取り付けていた。ただ、壁の中にあるガソリンの気化を防ぐバリアー層にも穴を開けることになる。一方、新タンクは穴を開けないため、気化を抑えられる。燃料の超低透過を求める燃料蒸発ガス規制の強化にも対応しやすい。
密閉性を高めることで耐圧性能も向上できるため、PHV(プラグインハイブリッド車)など電動化車両向けの燃料タンクへも応用を目指していく。ガソリンの消費量が少ないこれらの車種では、ガソリンの気化が進んでタンクがへこみ壊れるのを防ぐため、タンクの強度を高める必要があった。
八千代工業は、米国で好調なホンダの主力モデル「シビック」向けの燃料タンクを受注できなかった苦い経験がある。それだけに今回のCR―Vは、取り逃せない案件だった。タンクは「グローバル市場で戦える競争力のある部品」(山口次郎社長)と位置づけ、技術力の向上と拡販に取り組む考えだ。
(2016/12/8 05:00)
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