ＪＤＩ、スマホ向けフレキシブル液晶ディスプレー開発

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ジャパンディスプレイ（ＪＤＩ）は２５日、スマートフォン向けの５・５型フレキシブル液晶ディスプレー（写真）を開発したと発表した。２０１８年の量産開始を目指す。近年スマホメーカーからはデザインの自由度に対する要求が高まっている。従来の有機エレクトロ・ルミネッセンス（ＥＬ）ディスプレーに代わる選択肢として提案する。

同日、都内で開いた技術戦略説明会で披露した。バックライトを除いた厚みは０・１９ミリメートルで、曲面の度合いを示す曲率半径は５ミリメートル。精細度を示す１インチ当たりの画素数は４０１ピクセル。製造時のプロセス温度を下げ、樹脂基板を採用することで曲げられるようにした。瀧本昭雄最高技術責任者（ＣＴＯ）は「有機ＥＬより品質や性能面では優れる。顧客のニーズに応えられる」と自信をみせた。

一方、会見では、台湾の鴻海精密工業と傘下のシャープが米国で液晶パネル工場を検討していることに関してもコメントした。有賀修二社長は「組み立てに近い工程を現地生産するのは可能だが、現時点では（当社は）考えていない」とした。