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[ 中小・ベンチャー ]
(2017/2/28 05:00)
【札幌】西野製作所(北海道室蘭市)など北海道の中小企業8社と中小企業基盤整備機構北海道本部は、寒冷地仕様の電気自動車(EV)「ネイクルType―Y」を開発した。2016年1月に開かれた札幌モーターショーに出展した試作車を改造し、冬道を走りやすくした。19年にも100万円を切る価格で一般販売を目指す。
寒冷地仕様としてEVの車高を10センチメートル高くしたほか、ギア比を変更するなど雪道での走行性能を高めた。車体に特殊なコーティングを施したウレタン材を採用し、外断熱の機能も持たせた。販売に向けてリース会社との交渉を進めており、18年春までに自治体などへの納入実績を上げたい考えだ。
苫小牧工業高等専門学校(北海道苫小牧市)や日本ケミコンの協力を得て、EVの走行試験を実施した。苫小牧高専の敷地内で雪道などを走らせ、走行の安定性や段差への対応などを確認した。日本ケミコンの電気二重層コンデンサーを積んだ小型EV「コムス」を用い、バッテリーの支援として電気二重層コンデンサーの寒冷地における有効性などを調べた。3月下旬に北海道釧路市内でも走行試験を予定する。
今回の北海道でのEV開発は西野製作所のほか、倉本鉄工所(北見市)、コスモメカニクス(旭川市)、光源舎オートプロダクツ(北広島市)、フィールド・クラブ(同)、福地建装(北斗市)、Will―E(札幌市白石区)、nu(同中央区)が参加している。
(2017/2/28 05:00)
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