[ 地域経済 ]
(2017/3/27 05:00)
【札幌】北海道の中小企業8社と中小企業基盤整備機構北海道本部は、開発した寒冷地仕様の電気自動車(EV)「ネイクルTYPE―Y」の試験走行を北海道釧路市内で実施した。釧路市は阿寒湖温泉街での観光客の移動などでEVの利活用を検討している。中小機構北海道本部などは地域活性化につながる乗り物として訴求する考え。
中小機構北海道本部は釧路オフィスを介してEVを釧路市に紹介し、釧路市役所や阿寒湖畔スポーツ広場で実際に走行する様子などを関係者らに披露した。同市の叶田近永(かなだちかひさ)産業振興部次長は「市内の観光地などで活用できる可能性がある」と話す。同市が導入する際には、要望に対応してEVの改良などにも取り組む。
ネイクルTYPE―Yは、2016年に札幌市内で開催した札幌モーターショーに出展した試作車を改良した。車体に特殊なコーティングを施したウレタン材を採用するなど、寒冷地仕様としての機能を高めた。6時間程度の充電で、約25キロメートルの走行が可能とみている。
EVの展開ではリース会社との交渉も進めており、自治体向けなどにモデル的に18年春にも販売を予定するほか、19年の一般発売も目指す。
北海道内では釧路市のほか、胆振総合振興局もEVに関心を示しているという。広くPRするため、7月20日に札幌市内で開催する「北洋銀行ものづくりテクノフェア2017」にも出展する予定だ。
(2017/3/27 05:00)
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