[ ICT ]
(2017/3/29 05:00)
NTTドコモは医療ITベンチャー2社に出資する。医療情報サイトを運営するメドレー(東京都港区)と医療コンテンツを制作するGENOVA(ジェノバ、同渋谷区)で、両社が実施する第三者割当増資をそれぞれ引き受ける。スマートフォンなどのモバイル端末とネットでの医療サービスとの親和性は高いと判断した。ドコモは出資先の技術や知見を活用した新サービスを提供し、収益拡大につなげる。
子会社のNTTドコモ・ベンチャーズ(NDV、同港区)が運用するファンドを通じ月内にも出資する。出資額は2社合計で数億円とみられる。
メドレーは一般ユーザー向け医療情報サイトや遠隔診療サービスを提供する。GENOVAはスマホで歯科の予約ができる電子診察券のアプリケーション(応用ソフト)サービスを展開する。
ドコモは情報通信技術(ICT)を活用しあらゆる産業との協業を推進。医療分野はその一つで、薬局向けに電子お薬手帳サービス「おくすり手帳Link」を提供し、300店舗以上が導入している。
今回の提携は電子お薬手帳との機能連携も狙いにある。メドレーの医療情報サイトと連携させれば、お薬手帳を利用する患者が薬の飲み合わせについて、調べられる。またGENOVAの電子診察券サービスと患者の服薬履歴といった電子お薬手帳の機能を組み合わせて、より付加価値が高いサービスを展開できる。
(2017/3/29 05:00)