[ 科学技術・大学 ]

ナノ突起でCFRP・アルミ合金接着−早大が技術開発

(2017/4/11 05:00)

早稲田大学理工学術院基幹理工学部の細井厚志准教授と川田宏之教授らは、熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とアルミニウム合金の接着技術を開発した。アルミの表面にナノサイズ(ナノは10億分の1)の突起を形成し、樹脂と強固に接着させる。引張試験では接着界面は壊れず、アルミが破断した。3―5年での実用化を目指す。

アルミの表面に曲率半径55ナノメートル、最大高さ2000ナノメートル程度の突起を無数に並べた。まずアルミ片に陽極酸化処理を施し網目状の穴を開ける。さらにリン酸などでアルミ表面を溶かすと、ナノサイズの突起が無数に残る。

熱可塑性CFRPを270度Cで圧着させるとナノ突起の隙間に樹脂が入り込み強固に接着する。樹脂とアルミをシランカップリング剤で結合させ、より強度を向上した。

幅25ミリメートルの試験片で長さ12・5ミリメートル接着した引張試験では、接着界面は壊れずアルミが破断し...

(残り:239文字/本文:639文字)

(2017/4/11 05:00)

※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。

Journagram→ Journagramとは

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン