メディカル・データ・ビジョン、医療機関向けにオンラインセミナー

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  ＭＤＶはオンラインセミナーのテーマ設定や集客方法を徹底する

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、イベントやセミナーのオンライン開催が増えた。距離や時間の制約を受けにくく、ターゲットとなる顧客の参加のハードルが下がった。一方で問われるのが事業への効果だ。メディカル・データ・ビジョン（ＭＤＶ）は、オンラインセミナーのテーマ設定や集客方法、その後の情報提供といった取り組みを徹底し、提供する製品の活用促進や新規契約につなげる。

ＭＤＶは医療機関向けに、診療報酬明細書（レセプト）や入院日数、治療といったデータを分析し経営に生かすシステムを提供する。急性期の患者が入院するような中核病院がターゲットだ。

同社は９月に「集患戦略」をテーマにオンラインセミナーを開催。約５００人を想定したが、オンデマンド配信を含めると１０００人以上からの申し込みがあったという。

セミナーを企画した販売企画部の宮田知明部門長は「現場のニーズや医療制度の改正などを踏まえながら、将来起きうる問題をテーマとして取り上げた。気軽に参加できるオンラインセミナーだからこそ、短時間で顧客の関心をつかめるよう、企画を作り込むことが重要だ」と強調する。

オンラインセミナーの課題の一つとして、流行のテーマは重複しやすく、他のイベントと競合してしまうことが挙げられる。これを避けるために、ターゲット層のニーズや業界の課題をいち早くつかみ、企画に反映することが求められる。また参加してもらうことが目的化しないよう、セミナー開催後にも情報提供を行い、展開するサービスの新規顧客の獲得や活用促進につなげている。

ＭＤＶはオンラインセミナーを企画部だけで進めるのではなく、デザインチームや、集客に重要な媒体と接点を持つ広報チームなど、全社を巻き込み実施しているのも特徴だ。宮田部門長は「これまでの試行錯誤がノウハウとして蓄積され、堅実な運営体制が整った」と説明する。オンラインによる活動が普及する中で、コンテンツの魅力を高める取り組みが重要となる。