HySE、水素エンジン車でダカールラリー参戦 基盤技術構築に弾み

• 

  水素燃料エンジン車「ＨｙＳＥ－Ｘ１」のイメージ

国内２輪４社などで構成する水素小型モビリティ・エンジン研究組合（ＨｙＳＥ）は１８日、サウジアラビアで２０２４年１月５―１９日に開催される「ダカールラリー２０２４」に水素燃料エンジン車で参加すると発表した。水素小型モビリティーの課題を抽出し、水素エンジンの基盤技術構築につなげる。

同ラリーの新カテゴリー「ミッション１０００」に開発車両「ＨｙＳＥ―Ｘ１」で参加する。同車両はベルギーの協力会社オーバードライブレーシングの車体フレームをベースに開発。水素燃料タンクや燃料供給系統を設置するためにレイアウト変更した車体に、ＨｙＳＥが研究活動に用いているモーターサイクル用水素燃料エンジンを搭載する。総排気量は９９８㏄。

現地での出走に伴う給水素やメンテナンスなどの作業もオーバードライブレーシングと協力する。

ミッション１０００は水素エンジンや電動、バイオ燃料とのハイブリッドなどカーボンニュートラル（温室効果ガス排出量実質ゼロ）に向けた次世代パワートレーン（駆動装置）の技術開発を自動車メーカーに促す狙いで新設される。