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中国の鋼材需要について今村常務は「(10月の)共産党大会閉幕後も中国の景気が腰折れする要因は見当たらず、当分は需給がタイトな状況が続く」と予想。
住宅バブル抑制策が景気の先行きに影を落とし始めており、習近平指導部は、最重要政治イベントである共産党大会を10月に控え、目先の経済政策運営で難しいかじ取りを余儀なくされそうだ。
10月18日から開かれる中国共産党大会が終わると、中国政府の景気テコ入れ策が終息に向かうとの観測が強まっている。
取引所でのビットコイン取引禁止に向かう中国当局の動機は不明だが、来月開かれる共産党大会の最高指導部の入れ替えを控え、中国は金融リスクの抑制に動いている。
また平野耕太郎会長(日立建機社長)は活性化している中国市場について、「共産党大会などの動向を慎重に見極める必要がある」と述べた。
最大の非鉄金属消費国である中国が5年に一度の共産党大会を秋に控え、空港や鉄道網などインフラ投資を拡大させていることも押し上げ要因。
建機用の鋼材や工具鋼の需要を下支えしてきた中国政府の景気刺激策が、秋の共産党大会以降は縮小に向かう可能性が指摘されている。
最高指導部が入れ替わる5年に1度の共産党大会を年内に控えた中国の成長てこ入れも工業用金属の消費増加につながっていると、ナティクシスのアナリスト、バーナード・ダダ氏は指摘。
硬直した国有企業体制を改革する取り組みの一環で、秋の共産党大会に向けて改革推進をアピールする狙いもありそうだ。
資源価格は中国の共産党大会で潮目が変わるとの見方も大きく、「今後の市況や需給の見通しを立てるのは難しい」と、なかなか慎重な姿勢を崩せないようだ。
