[ トピックス ]
(2016/4/19 05:00)
●生産を停止
富士フイルム九州(熊本県菊陽町)液晶ディスプレー用材料を手がける設備の被害を確認中で生産は停止したまま。15日時点で16日から順次再開を予定したが、本震の発生により再開時期は未定となった。16日に停電したが復旧し、断水はしていない。交通網の被害を踏まえ、原料調達や製品出荷への影響を調査中。
●操業を停止
日本合成化学工業 液晶パネル向け偏光板の主要材料「OPLフィルム」の主力工場である熊本工場(熊本県宇土市)で、16日未明の本震により大きな被害が発生。現在、被害状況の詳細を調べている。工場操業再開の見通しは立っていない。人的被害はなし。
●阿蘇工場が停電
東京応化工業 液晶ディスプレー用フォトレジストの主力工場である阿蘇工場(熊本県阿蘇市)は停電中。建屋に目立った被害はなく、復旧に向け生産設備の点検を継続。本社に対策本部を設置。
●建物が一部破損
沢井製薬 熊本営業所(熊本市東区)の建物が一部破損、通信機器の電波障害発生で連絡が取りづらい状況になっている。福岡支店で代替対応する準備を整えている。九州工場、第二九州工場(いずれも福岡県飯塚市)は人的、物的被害はなく、通常操業している。
●生産を停止
大阪製鉄 異形棒鋼などを生産する西日本熊本工場(熊本県宇土市)が18日14時時点で生産を停止している。余震などが続き、停電・断水中。安全面から建屋に入ることを禁じ余震などが収まり次第、詳細調査を行い再開の時期を判断する。建屋の外壁や屋根の一部が崩落し、電気設備の一部が損傷。製品出荷関連設備のクレーンなどの被害詳細は不明。従業員は家族も含め全員の安全を確認した。
●被害なし
大王パッケージ(大王製紙の段ボール事業子会社=東京都千代田区)加工拠点の九州事業部熊本製造部(熊本県宇土市)で一連の地震による被害がないことを確認し18日から通常通り操業している。
●営業活動を停止
協和発酵キリン 熊本営業所(熊本市中央区)で営業を停止した。入居しているビルが損壊し、立ち入りができなくなったため。25人の従業員は全員無事だが、自宅待機または福岡県などへの避難をしている。
●20日まで臨時休業
化学及血清療法研究所(熊本市北区)18日から20日までを臨時休業とした。複数の建物や施設に被害が生じており、詳細な被害状況の確認・調査を必要とすることや、余震が続いていることなどを踏まえて決めた。
●MR活動を停止
エーザイ 熊本コミュニケーションオフィス(熊本市中央区)で医薬情報担当者(MR)の活動を一時的に取りやめた。従業員に被害はないものの、安全を考慮した。オフィスにも被害はなく、数人が出社して情報収集などを実施中。自宅待機中の従業員もいる。
●営業を取りやめ
アステラス製薬 熊本営業所(熊本市中央区)での営業を取りやめた。期限は未定。施設や人員に被害はないものの、従業員の安全を考慮した。
●順次、再稼働
日本製紙 16日未明の本震で新聞・印刷用紙などを生産する八代工場(熊本県八代市)の抄紙機4台すべてを止めたが、18日夕方から順次、再稼働している。14日夜の前震時も4台すべてを止め、15日夜までに再稼働させていた。
●生産に影響なし
JNC 液晶や電子材料を生産する水俣製造所(熊本県水俣市)は安全のため一部の生産設備を停止したが、18日11時時点で生産に影響はない。ただ九州全域で道路事情が悪化しているため、原料調達や製品の出荷が滞る懸念が出ている。
(2016/4/19 05:00)
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