株主総会、あすピーク−独立社外取締役テーマに

３月期決算企業の株主総会が、２９日にピークを迎える。多くの企業にとって、新たな企業統治指針「コーポレートガバナンス・コード」に対応するコーポレート・ガバナンス報告書を作成してから初めての株主総会。テーマの一つとなりそうなのが独立社外取締役の選任状況だ。米国の議決権行使助言会社も独立社外取締役に関する基準を強化。独立社外取締役が１人以下で増員も検討しない企業は、経営トップへの反対票が増加する可能性もある。（鳥羽田継之）

コーポレートガバナンス・コードが２人以上の独立社外取締役の選任を促していることもあり、すでに東証１部上場企業の約８割が２人以上の独立社外取締役を選任している。独立社外取締役が１人以下なのは、東証１部の約２割だ。機関投資家の判断に強い影響を与える、米国の議決権行使助言会社「インスティテューショナル・シェアホルダー・サービス（ＩＳＳ）」は独立社外取締役が取締役会の３分の１以...