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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/4/7 05:00)
■市場規模1兆円目指す
次世代のバイオマス素材、セルロースナノファイバー(CNF)が実用化段階を迎えた。CNFは木質繊維(パルプ)を処理してナノメートルサイズ(ナノは10億分の1)まで細かく解きほぐしたもの。産学官コンソーシアム「ナノセルロースフォーラム」(事務局=産業技術総合研究所)設立を主導した経済産業省は、2030年までに1兆円規模の新市場創成を目指す。CNFの現状と企業の取り組みを探る。
【補強材で期待】
製紙原料のパルプはCNFが強力な水素結合で束になった状態。化学処理で結束構造をほぐしやすくし、機械的な力を加えると、セルロースミクロフィブリルと呼ばれる最小単位の繊維素に解繊できる。直径は髪の毛の1万分の1相当の3ナノ―4ナノメートルしかない。それでいて鉄鋼に比べ5分の1の低比重(1立方センチメートル当たり1・5グラム)で同等の曲げ強度と、5―8倍の引っ張り強度を持つ。...
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(2017/4/7 05:00)
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