[ ICT ]

インフォテリア、総会でブロックチェーン利用した議決権行使を実証

(2017/6/5 05:00)

  • 実施概要(インフォテリア提供)

インフォテリアは株主総会における議決権行使について、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を用いた実証実験を行う。「株主総会の主催者でもデータを改ざんできない」(インフォテリア)などブロックチェーンの特性を生かして、公正で透明性の高い投票システムを証明する。上場企業の株主総会の議決権行使で、ブロックチェーンを用いた実証実験を行うのは世界初という。

システム基盤にはテックビューロ(大阪市西区)のブロックチェーン「mijin」と、米マイクロソフトのクラウド基盤「アジュール」を使用する。結果分析などのデータ連携ではインフォテリアの「アステリア・ワープ」を使う。特別なアプリケーション(応用ソフト)を必要とせず、パソコンやスマートフォンなどから投票が可能。

実証実験では、24日に開く同社の定時株主総会の議案と同一の議題を使用するが、実証実験ゆえに「実際の株主総会の議決には反映しない」(同社)という。

また今回はインフォテリアの株主でなくても、事前に登録すれば模擬株主として実験に参加できる。16日まで専用サイトで登録を受け付けており、幅広く参加者を募る。

実証実験の投票日は19−23日。投票結果は24日の株主総会後に公表する。将来は信託銀行などからの応用プログラムインターフェース(API)によって、株主情報を得ることを想定しているという。

(2017/6/5 05:00)

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