大阪北部地震／大ガス「完全復旧」 二次災害なく短期間に対応

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  （左から）藤原正隆副社長、本荘武宏社長、石井義章導管事業部供給部長

大阪ガスの本荘武宏社長は２５日、大阪市内の本社で会見し、大阪北部地震により最大１１万１９５１件供給停止した都市ガスが、６日後の２４日夜に完全復旧したと報告した。

本荘社長は「当社として阪神・淡路大震災以来の大災害だったが、二次災害を発生させず大規模な復旧体制をとり、短期間に集中し対応できた」と振り返った。

都市ガスの小売り全面自由化後、初となった災害対応について「関西電力などと初動から円滑に連携できた」（本荘社長）と強調。今後は「関連データなどを検証し、業界で分析を行い防災対策に活用したい」（同）とした。不在などで最終の開栓確認ができていない顧客が２５日８時時点で１万１２７７件あり、引き続き約１０００人体制で対応する。

大阪ガスは同社グループに日本ガス協会を通じた応援部隊を含め、最大時は約５１００人体制で復旧作業を行ってきた。９５年の阪神・淡路大震災時は、供給停止した約８６万件の都市ガスが完全復旧までに８５日間かかった。