(2019/12/13 05:00)
日刊工業新聞社が16日に発行する「型技術1月号」は、「製品イノベーションを生み出す金型・成形分野の最新技術動向」を特集する。
医療機器やモバイル端末、光学機器、次世代自動車など製品の高付加価値が求められる分野で、従来の技術では難しかった製品を実現する新たな金型・成形技術の適用が進みつつある。本特集は2部構成で、そうした金型加工技術や部品成形技術、それらを支える切削工具、金型部品を紹介した。
香川大学創造工学部の吉村英徳准教授は、「痛みのない針(マイクロニードル)」の成形に使うマイクロ金型を大量・安価に製造する手法として、機械加工と塑性加工を組み合わせた複合加工を提案した。金型メーカーのIBUKI(山形県河北町)は、金型に微細加工を施して樹脂成形品に転写する加飾技術や、それを発展させて親水・撥水(はっすい)性や金属特有の性能を付与する「機能系加飾」の開発動向を紹介した。
ほかに、難削材を精度良く加工できる超音波楕円(だえん)振動切削を金型へ適用した事例や、自動車鍛造部品の軽量化・低コスト化につながる成形技術開発の事例なども取り上げた。
(2019/12/13 05:00)