(2020/9/30 23:30)
切削工具の専門通販サイト「さくさく」
切削工具に特化したECサイト「さくさく」が10月1日に運用を開始する。複数メーカーのさまざまな工具を取りそろえ、見やすく、わかりやすい画面と低価格などを訴求し、ユーザーにとっての買いやすさを追求する。
10月1日から始めるECサイト「さくさく」は、「さくさく株式会社」(大阪市中央区)が運営する。ドリルやエンドミルなど切削工具のほか、旋盤のインサート(刃先交換チップ)やセンタ穴工具、面取り工具を中心に扱う。当初のアイテム数は約1200点でスタート。2020年中に約3000点に増やし、30万個の製品を用意する。
製品はメーカーから調達し、「さくさく」ブランドで展開する。自社ブランドの工具として、低価格でネット販売し、ユーザーに利便性とコストメリットを提供する。
「さくさく」サイトはユーザーにとっての分かりやすさに重点を絞り構築した。これまでネット通販サイトを使い慣れていない中小企業の顧客にも配慮し、新規顧客の開拓を狙う。「さくさく」では工具の扱い方を動画で紹介し、無料で公開する。また切削試験ができるテクニカルセンターも利用できる。単に商品を販売するだけでなく、加工現場の困り事解決を支援する仕掛けを用意し、サイトの利用頻度を高めてもらう。
「さくさく」は当初は国内向けとするが、将来は米国や中国、東南アジアなど海外顧客向けの展開も目指す考えだ。
「さくさく」では動画でも動作事例を紹介している
「さくさく株式会社」の澤口典宏社長に、「さくさく」開設の狙いなどを聞いた。
―新サイト「さくさく」の狙いは。
「これまでの商社や販売店による対面販売形式は、営業マンがお客さまに寄り添う提案営業が中心でした。ただ、安価なチップなどはルートセールスでは利益は生まれにくいのも事実です。『さくさく』でこれからやろうとしているのは、今までできなかった安価な商品を提供するとともに、これまでフォローしきれなかった中・小規模のユーザーを開拓する狙いがあります」
―中・小規模のユーザー開拓の具体策を聞かせてください。
「中・小規模のユーザーをしっかり支援したいという思いを強く抱いています。画面は見やすく、わかりやすく構築することを心がけ、だれでも使いやすいようにします。ユーザーそれぞれが希望する画面を素早く開けるよう、第3階層あたりまでワンクリックで入れるようにしています。シンプルな仕様も新規顧客の間口を広げるためです」
―「さくさく」の将来の方向性は。
「私のこれまでの経験の中で、ユーザーが求めるポイントはわかっています。このサイトでは動画で分かりやすく使い方を説明することで、新規の顧客の取り込みにもつなげたいと思います」
切削工具の専門通販サイト「さくさく」
(2020/9/30 23:30)