第48回「環境賞」贈賞式 竹中工務店など５件表彰

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  環境大臣賞を受賞する竹中工務店の清水部長（右）

国立環境研究所（国環研）と日刊工業新聞社は２２日、第４８回「環境賞」（環境省後援）の贈賞式を都内で開いた。環境大臣賞に輝いた竹中工務店の「汚染地盤の加温式原位置浄化技術」をはじめ計５件を表彰した。

木本昌秀国環研理事長は「我が国の環境保全活動の発展に寄与することを期待している」とたたえた。受賞者を代表し、竹中工務店の清水孝昭技術戦略部部長は「脱炭素社会への貢献を目指して開発した」と喜びを語った。同社など４者は揮発性有機化合物（ＶＯＣ）のクロロエチレン類で汚染された地盤を加温浄化剤で温め、微生物分解を促進する原位置浄化システムを開発した。従来の掘削除去方法と比べて半分以下に費用を抑え、浄化期間も短縮した。

来賓の笹川博義環境副大臣は「２０５０年カーボンニュートラル、持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）達成のための大きな力となる」と祝辞を述べた。大塚柳太郎審査委員長（自然環境研究センター理事長）は「独創性、将来性、有効性、経済性の観点を重視し、活動実績を考慮して選考した」と講評。同賞は環境保全や環境の質の向上に貢献した技術開発・調査研究などを対象にしている。