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(2021/11/8 05:00)
日進月歩、建築DX担う
(総合1から続く) 中学時代に実家を建て替えた際、両親が完成後の住宅にとても喜んでいたのを目の当たりにし、建築の世界に興味を覚えました。
地元の東海大学工学部建築学科、同大院工学研究科に進み、東京駅の復元をはじめとする歴史的建築物の保存活動に携わりました。素晴らしい技術があるにもかかわらず、長時間労働や職人不足により、建築技術が後世に受け継がれにくい現状に問題意識を抱きました。
卒業後は住宅メーカーなどで経験を積み、1級建築士を取得したことを機に野原ホールディングスに転職しました。今は5次元(3D+労務管理+発注)BIMの開発に従事しています。建築・建設業は紙ベースの管理が多く、この点が生産性を下げる一因になっています。私の仕事では、BIMや人工知能(AI)を使ってデジタルで業務効率を向上させることに取り組んでおり、人手不足が深刻な建築・建設業の課題解決につながる重要な役目を担っていると自負しています。
ITは日進月歩で、開発に携わった当初、周りが口にするデジタル用語の意味がわからず、逐一、調べて「自分辞書」を作る日々でした。今でもそれは続いていますが、協力会社を含め、多くの人と関わり、ゴールを目指す仕事にとてもやりがいを感じます。建築・建設業は今、まさにデジタル変革(DX)の渦中におり、ドラスチックに変わろうとしています。この一端を担えることに、とてもワクワクします。
趣味はプロレス観戦です。コロナ禍でリアルの試合観戦はできませんが、自宅で中継を見て楽しんでいます。(文=大城麻木乃、写真=高山基成)
◇野原ホールディングス 建設DX推進統括部建設DX事業推進部 神谷友里絵(かみや・ゆりえ)さん
(2021/11/8 05:00)