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(2022/3/21 05:00)
環境と調和した住宅つくる
(総合1から続く)子どもの頃から住宅の間取りに興味があったこともあり、芝浦工業大学大学院理工学研究科建設工学専攻に進みました。1年生の時、民間企業と大学などが協働して1次エネルギー消費量ゼロの家をつくる企画「エネマネハウス」の第1回に参加し、住宅をつくる面白さを味わいました。ちょうど就職活動も意識していた頃で、住宅メーカーに就職を決めました。
入社後、2年間は大宮支店(現埼玉支店)で設計を担当しました。多い日で午前、午後、夕方に顧客面談があり、「即日設計」のイベントでは当日中に設計図面を仕上げることもありました。大量に設計をこなし、腕を磨いたことが、その後の1級建築士の資格につながったと思います。
3年目以降は本社で住宅の断熱仕様を開発したり、業界団体と連携して断熱性能の高い住宅の良さを広める渉外活動に従事したりと、仕事の幅が広がりました。2021年4月に、会社がIoT(モノのインターネット)住宅を開発する新部署「iDX商品開発部」を立ち上げたのを機に、デジタル関連の業務にも携わるようになりました。
目下、2030年の新しい社会を見据え、IoT・センシング技術を生かし、当社の住宅に住む人々が健康で災害に強く、環境と調和したサスティナブル(持続可能)な生活が送れるよう「デジタルサービスプラットフォーム(基盤)」を構築中です。この基盤を通じ、住宅を売って終わりでなく、その後の利用者のライフステージに合わせたデジタルサービスを提供していきたいです。
趣味は美術館や博物館巡りで、特に恐竜博物館が好みです。骨だけのティラノサウルスを見て、かわいい!と思ってしまいます。(文=大城麻木乃、写真=木本直行)
◇旭化成ホームズ 技術本部iDX商品開発部 仲川裕里(なかがわ・ゆり)さん
(2022/3/21 05:00)