【早読み特選】第2次岸田改造内閣発足

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成長と分配　好循環拡大

第２次岸田再改造内閣が１３日、始動した。大規模な経済対策の策定を本格化させる。１０月中にも取りまとめる経済対策では、電気・ガス料金の抑制策を含む物価高騰対策の拡充のほか、「人への投資」など継続的な賃上げや官民連携による投資促進に向けた施策が柱となる。「思い切った内容の経済政策」（岸田文雄首相）を実行し、賃金や投資を含む成長と分配の好循環の拡大を目指す。

経済対策はエネルギー・食料品価格など物価高騰対策を拡充する方向で検討する。

継続的な賃上げの実現に向け、中小企業の人への投資を喚起する施策を強化する。省人化・省力化投資の支援措置を抜本的に強化する。人手不足の中小・小規模企業の労働生産性を向上させるのが狙いだ。また、地方で賃上げが可能となるように、中堅・中小による投資促進の強化策も検討している。

このほか、半導体など経済安全保障の強化やサプライチェーン（供給網）の強靱（きょうじん）化、グリーン・トランスフォーメーション（ＧＸ）の推進、社会的課題を解決するスタートアップの創出など、成長分野への投資を喚起する施策を検討する。

経済対策の策定後、迅速にその裏付けとなる２０２３年度補正予算案を編成し、臨時国会に提出する。

年内の衆議院解散・総選挙も取り沙汰される中、大規模な経済対策を迅速に実行することが、新内閣の試金石となる。