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(2024/1/8 05:00)
鉄塔改良工事、緻密さ痛感
(総合1から続く)「思ったよりも鉄塔に登るんだ」と入社して驚きました。2022年に入社、鉄塔で保守する仕事を1年務め、今は鉄塔の小規模な改良工事を担当しています。部品の取り換えや電線を張り替える工事を発注し、現場作業を管理する仕事です。入社した頃は高さに恐怖を感じたこともありましたが、普通に生きていては経験できないことの連続で面白い日々を過ごしています。
学んだ土木の知識を生かしたいと思ったのが送電部門で働くきっかけです。岐阜大学工学部社会基盤工学科で地震を研究し、学科の先輩が電力会社で働いていたことで興味を持ちました。インターンに参加して、土木面から電力の安全・安定供給を通じて生まれ育った中部地方の人々の暮らしや産業を支えたいという思いが強まり就職を決めました。
大規模な鉄塔は格好よく、社会貢献にもつながる点にやりがいを感じる仕事ですが、近頃は根拠を持って仕事に臨む緻密さも欠かせないと痛感しています。工事資料で何げなく使う数字も、なぜその値なのか説明できないと、知らないうちに安全に影響してしまうからです。いつか関わりたい鉄塔建設や設備計画策定でも生きる点だと思います。
送電部門は男性が多い分野です。約30人いる送電部門の同期社員のうち、女性は私を含めて3人ですが働きにくさは感じません。小学校の時からソフトテニスをやっていたため、体育会系の雰囲気にもなじめている気がします。
趣味は旅行で、最近では和歌山県や兵庫県など関西地方に行ってリフレッシュします。地域ごとに差がある鉄塔の形や立地が気になってしまうのは職業病かもしれません。(文・写真=永原尚大)
◇中部電力パワーグリッド 三重支社送電グループ 中尾美優菜(なかお・みうな)さん
(2024/1/8 05:00)