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(2024/8/5 05:00)
安全の根幹は現場にあり
(総合1から続く)高校時代、特に夢があったわけではありませんでしたが、担任の先生が「化学は幅が広いから」と勧めてくれ、化学を学びました。大分大学大学院の応用化学専攻で修士修了し、2017年に入社しました。大陽日酸のことは研究室で「こんな会社があるよ」と聞いていました。選考を受けてみると、面倒見のよい人事の人が先輩と会わせてくれて、すてきな方が多かったのが入社の決め手でした。
研修を経て茨城県内の直営工場に配属されました。ガスクロマトグラフィーを用いる私にとって身近な分析をしていて、それに関わりたいと考えてのことでした。
産業用ガスは安全と品質が大事です。そのために例えば「この99・9%が酸素です」と示すためには不純物が一定以下だと示す必要があります。その「根幹は生産現場にある」と気付いた頃、グループ会社の工場に出向しました。それぞれの“現場”に約3年間いましたが、周りの人にも恵まれ、行ってよかったと思っています。製品の「流れを全部見たい」という希望もあり、23年に現在の部署に異動し、これまでと違う業務を必死で覚えている最中です。
一方で入社8年目となると後輩が増えてきて、何かと聞かれることが多くなりました。自分の話をまとめるのは苦手ですが、おしゃべりは得意です。声をかけやすいよう、なるべく笑顔で明るく柔らかい雰囲気でいることを心がけています。将来は管理職を目指していますが、部下を抱えるようになるまで、いろいろと勉強しておかないといけません。休日はカレンダー通りなので、遠出して御朱印集めやお城巡りをしています。すべての天守閣を制覇するのが目標です。東京勤務だと中部地方や東北地方に行きやすいですね。(文=渋谷拓海、写真=高山基成)
◇大陽日酸 生産・物流ユニット技術統括部品質保安部 加藤宙子(かとう・ひろこ)さん
(2024/8/5 05:00)