次世代の推し企業2024 -強みで伸ばす-【PR】

(2024/9/6 00:00)

 関西には経験と実績に裏打ちされた高い技術力を誇る企業、高度なサービスを提供する企業が数多くある。顧客や社会の要請、さまざまなニーズを的確につかんで新たな製品・サービスを生み出す企業群は、どのような経済環境にあっても着実に成長の歩みを進める。世界情勢が混迷し先の読めない時代に、攻めの姿勢を貫く企業の存在感が高まっている。

顧客の課題を解決できる製品で信頼関係を構築

ニーズに応えるラインアップを展開

 アソーは小型バルブや継ぎ手の設計、製造、販売を手がける。産業機械や建設機器、医療機械、食品機械などバルブが使われる分野は幅広い。綿密な打ち合わせと緻密なサンプル製作、入念な試験で顧客からの高度な要求に応えている。量産品でもはじめは多くが一品一様。同社は規格品の仕様を組み合わせる「オーダーメイド」はもちろん、二連バルブ構造や複数バルブの一体化など、使用用途に合わせてゼロから製品の設計・開発を行う「カスタムオーダーメイド」にも対応している。

 「人手不足や、原材料高騰などの影響で多くの加工会社が廃業しており、発注先が見つからず、バルブや継ぎ手の特注品や部品加工、ユニット納品などの依頼が増加している」と淺生隆一社長は語る。ファブレス企業である同社はこれまで、樹脂加工や金属加工などさまざまな加工に対応できる会社を探す努力をしてきた。協力会社の数は現在35社にのぼり、このネットワークを生かし顧客の困りごとを解決している。「営業社員も既製品を売るだけではなく、お客様の相談に乗り、それを解決することで信頼関係が構築できる」(淺生社長)という。

 これからも同社は〝お客様にとってなくてはならない企業〟として〝小さいながらもなくてはならない製品を〟提供し続ける。

エビデンスに基づいた最適な締結方法を提案

ねじのゆるみ遠隔検知システムについて

 池田金属工業は、一般規格のネジや金属加工部品の販売を行う商社機能と特殊ネジを製造するメーカー機能を備える。産業機械メーカーを主要取引先に持ち、顧客が抱える課題解決力を強みとする。一番の課題とされるネジの緩みは、振動や温度変化、人的ミスなどさまざまな原因が考えられる。同社は三現主義(現場・現物・現実)を重視しており、顧客のもとに足を運び、直接声を聞き、社内にそろえた超音波ボルト軸力計や振動試験機などの各種試験機を用いて原因を究明し、勘に頼らないエビデンスに基づいた最適な締結方法を提案している。

 同社は、ネジの緩みを遠隔検知するシステムを開発した。緩み度合いをネジ上部の色で識別(緩い場合は赤、締まると段階的に黒に変化)する「DTIシステム」を活用する。色の変化をRGBカラーセンサーを組み込んだネジキャップで検知し、無線でクラウド上のデータベースへ送信する。データはMomo(神戸市中央区)のクラウドサービス「パレットIoT」で管理し、タブレット端末やパソコンから確認できる。鉄塔や大規模プラントなどの定期的なメンテナンス向けに展開予定で、今年から実証を開始し、2025年6月をめどに製品化の予定。将来は、ドローンや災害ロボットを使用した自動でのネジ締めまで視野に入れる。

安心して眠れる会社 笑って働ける会社であるために

社歌で社員の団結を図る

 近畿刃物工業は段ボール加工用刃物の専業メーカー。全て顧客の仕様に応じたオーダーメイドで、材料の切断から熱処理、刃付け、検査までの全工程を社内で完結させている。製品開発も積極的に行っており、先端部分だけを交換できる刃物「サクット」「スパット」など、25件の特許を取得している。

 同社は会社を向上させるために何をすべきか常に考え、社員と協力し〝安心して眠れる会社、笑って働ける会社〟を目指し、会社を運営してきた。阿形清信社長は「安定した成長には、受注と生産のバランスを取ることが大事。無理をすると歪(ひずみ)が生じる。無理せず売り上げを伸ばすには、社員が安心して仕事に打ち込める環境をつくって会社という器を大きくするしかない」と話す。そのために、設備投資や人材の採用・教育は適宜行っている。

 今年度は三次元測定機や刃物成形加工機の導入を予定している。また、社員との信頼関係の構築を重視しており、スキルアップやキャリアのサポート、職場環境の改善なども積極的に行う。「今年の夏は猛暑が続いた。工場に遮熱塗料を塗布するなど対策を講じた。節電も重要だが、社員の健康を考えるとそう言ってもいられない。今後は緑化などさらなる職場環境対策を考えている」(阿形社長)という。今後も同社は会社を成長させる取り組みを継続していく。

独自の工夫で成長続けるクレーンメーカー

  • 納入されたクレーン

 ナニワ製作所は1962年の創業以来、独自の工夫を重ね、成長を続ける天井クレーンメーカー。クレーンは納入すると30年以上にわたりほぼ毎日頻繁に使用するため〝頑丈で耐久性が高い天井クレーン〟にこだわり設計、製造している。一度取引した顧客からのリピート率が非常に高く、頑丈なクレーンは、顧客からの「定格荷重を吊っても安定走行で安心して使え、耐久性が高く壊れない」などの評価がリピート率の高い理由だ。

 クレーンの製造、据え付けだけでなく、電気工事やレール施行、改造、修理・補修・各点検のメンテナンスを請け負い、他社製のクレーンも使い勝手がよくなる改造提案も行っている。太田進也社長は「お客様から、納期を待ってでもナニワ製作所のクレーンがほしいと言っていただけるのはメーカー冥利に尽きる」と語る。

 同社は大阪・難波から車で約15分の利便性の良い場所に、常に整理整頓された三つの工場を保有している。顧客はクレーンの導入計画段階で実際の製造現場を見学できる。

モノづくりに対するさまざまな工夫とあわせて、従業員のモチベーションが高いのも特徴。従業員全員が顧客の立場で考え、良好な関係構築に努め、顧客ニーズを反映した取引に力を注いでいる。

アソー株式会社 = https://www.asoh.co.jp/

池田金属株式会社 = https://www.ikekin.co.jp

近畿刃物工業株式会社 = https://www.kinkihamono.co.jp/

株式会社ナニワ製作所 = https://naniwa-crane.co.jp/

(2024/9/6 00:00)

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