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OQC、エンタープライズ向け量子コンピューティング・プラットフォーム OQC Toshikoの一般提供を開始

(2023/11/29)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:OQC株式会社

OQC、エンタープライズ向け量子コンピューティング・プラットフォーム OQC Toshikoの一般提供を開始

SBIインベストメントがOQCの1億ドルラウンドをリード、量子コンピューティング分野における英国史上最大シリーズBの資金調達


※本プレスリリースは、ロンドン発、2023年11月27日発表の抄訳です。

世界をリードするQuantum Computing-as-a-Service(QCaaS)を提供する英国Oxford Quantum Circuits(オックスフォード クァンタム サーキッツ、本社:英国 ロンドン、CEO:イラーナ・ウィスビー博士、以下 OQC)は本日、エンタープライズ向け量子コンピューティング・プラットフォーム「OQC Toshiko」の一般提供開始を発表しました。同社はまた、日本有数のベンチャーキャピタル・ファンドであるSBIインベストメント株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役 執行役員会長兼社長:北尾 吉孝、以下 SBIインベストメント)が、OQCの1億ドルラウンドをリードすることも同時に発表しました。


OQC Toshikoは、商用データセンター内に設置された強力でアップグレイドが可能な次世代32量子ビットプラットフォームです。企業は世界のどこからでも安全かつシームレスに、この画期的なテクノロジーを利用することができます。
今回の1億ドル規模の新規資金調達ラウンドは、業界をリードする研究開発への道を拓くもので、世界中の企業にエンタープライズ対応の量子コンピューティングを提供する確度をいっそう高めます。

OQC Toshiko:エンタープライズ対応量子コンピューティング・プラットフォーム
量子コンピュータは、世界を変える1兆3千億ドルのビジネスチャンスを創出し、産業全体を再構築して変革するだけでなく、全く新しい産業を創造し発展させることができます。現在、量子コンピュータはほとんどが研究所に設置されており、この画期的な技術をより広範なビジネス分野に適用するためには、安全なアクセスを提供することが最大の障壁となっています。

OQCは量子コンピューティングを商用データセンターに導入し、顧客の安全かつ容易なアクセスを可能にしました。OQC Toshikoは商用のデータセンターに併設されており、お客様は自社のデジタルインフラストラクチャ内で安全かつ簡単にアクセスすることができます。データセンターに量子を導入することで、量子とHPCを統合したハイブリッド・コンピューティングを市場に提供できるようになります。OQCは、先進的なネットワーキング・インフラであるデジタル・ファブリック・インターコネクトを採用することで、これを実現し、顧客に安全なハイブリッド・コンピューティングを提供します。この取り組みは、金融サービス、製薬、エネルギー、防衛、政府など機密データを扱うお客様にとって特に重要な意味を持ちます。

研究室生まれの量子技術を企業に展開するため、OQCはエクイニクス、NVIDIA、AWS、マッキンゼーなどの世界的な大企業と提携しました。OQC Toshikoは、プライベート・プレビュー版として提供され、今後数ヵ月以内にパブリッククラウドやデータセンター・ファブリックを通じて利用可能になる予定です。

OQCは、量子技術によって人々の明るい未来が実現されることを信じ、テクノロジーの多様性を擁護することに注力しています。「Toshiko」は、日本初の女性物理学者である湯浅 年子博士にちなんで命名されました。

SBIインベストメントが1億ドルのラウンドをリード
本日のグローバル・インベストメント・サミットにおいて、OQCは日本有数のベンチャーキャピタル・ファンドであるSBIインベストメントが、OQCの1億ドルのシリーズB資金調達を主導することを発表しました。このラウンドは、既存の投資家であるOxford Science Enterprises、東京大学エッジキャピタルパートナーズ、Lansdowne Partners、Oxford Technology & Innovations EIS Fundに加え、新たにOxford Investment Consultantsをマネージャーとする投資家が決定しました。

今回のラウンドは、量子コンピューティング分野における英国史上最大のシリーズBであり、業界をリードする研究開発により、量子優位性への道を拓き、数百量子ビットの次世代プラットフォームを世界中の企業に提供するOQCの能力をさらに高めるものです。本日のグローバル・インベストメント・サミットでの発表は、OQCと英国の量子技術におけるグローバルリーダーとしての地位を確固たるものにします。

OQCのCEOであるイラーナ・ウィスビー(Ilana Wisby)博士は、今回の発表について次のようにコメントしています。「気候変動から創薬の推進まで、世界における喫緊の課題を解決するには、量子コンピュータを人々の手に届け、最も優れた頭脳を持つ人々が直接利用できるようにする必要があります。当社は、お客様、パートナー、投資家の皆様とともに、エンタープライズ対応量子技術の先駆者としての使命を果たしていることを誇りに思っています」

Oxford Quantum Circuits株式会社のカントリーマネージャー杉浦 敦は、次のように述べています。「日本はOQCにとって最初の国際拠点であり、内閣府が提唱するビジョンに向けて日本の社会が大きく前進する一助になるべく、日本でOQC Toshikoの運用を開始できることを嬉しく思います。OQC Toshikoは、日本の時間帯で運用し、日本およびアジア各国の幅広いユーザーに最もアクセスしやすいシステムとしてサービスを提供してまいります」

OQCは、今回のシリーズBに先立ち、当時英国における量子分野で最大のシリーズAを含め、4,100万ポンドを調達済みです。2023年には世界中から才能ある人材が集まり、OQCは100人を超えるまでに成長しました。このチームは、OQC Toshikoプラットフォームを構築してコロケーション・データセンターに配備し、英国、日本、スペインにおいて事業を拡大しています。

この画期的な技術の試用を希望する企業は、こちら(http://www.oxfordquantumcircuits.com/technology/toshiko)のプライベート・プレビューをご覧ください。

SBIインベストメント株式会社について
日本を代表するベンチャーキャピタルであり、21世紀の基幹産業の創出・育成に注力しています。SBIの投資ポートフォリオは、フィンテック、AI、ブロックチェーン、5G、IoT、ビッグデータ、そして現在では量子コンピューティング、メタバース、Web 3.0といったコアテクノロジーにまで拡大しています。

<各社からのエンドースメント>
SBIホールディングス株式会社* 代表取締役 会長 兼 社長(CEO)北尾 吉孝氏
量子コンピューティングは、金融サービスをはじめとする様々な分野のゲームチェンジャーであり、前例のないパワーとスピードと、精度により産業界の展望を再定義するでしょう。SBIインベストメントは、量子コンピューティングのグローバルリーダーであるOQCの1億ドルのシリーズBをリードできることを誇りに思います。
*SBIインベストメント株式会社の親会社

エクイニクス EMEA地域担当プレジデント ユージン・ベルゲン(Eugene Bergen)氏
エクイニクスは世界のデジタルインフラ企業として、量子コンピューティングのような最先端技術への安全な広帯域アクセスを、世界中の何千もの組織に提供することで、イノベーションを加速できるよう、最高のパートナーとの提携を続けています。OQCの量子コンピュータがPlatform Equinix(R)のグローバル相互接続エコシステムに加わったことは、エクイニクスのイノベーションの醸成する取り組みがさらに強化され、可能性の限界に挑戦し続けることを意味します。OQCとの素晴らしいパートナーシップにより、世界中の組織が喫緊の課題に対処できるよう支援していきたいと考えています。

NVIDIA HPCおよび量子担当ディレクター ティム・コスタ(Tim Costa)氏
これからの壮大な課題に取り組むには、GPUで加速されたスーパーコンピューティングと量子のシームレスな統合が必須です。OQC ToshikoとNVIDIA GH200 Grace Hopper Superchipを、統合された量子-古典コンピューティングのプラットフォームであるNVIDIA CUDA Quantumを通じて組み合わせることにより、OQCは企業や研究者が産業界や重要な科学的領域で画期的な進歩を遂げるよう、より強力に支援できるようになります。

QinetiQ 最高技術責任者兼最高執行責任者 マイク・スワート(Mike Sewart)
QinetiQは、OQCの最新のイノベーションを歓迎します。QinetiQは、最適化、化学、機械学習など、さまざまな問題についての実験的研究を定期的に行っており、OQCの技術からこれまでに素晴らしい結果を得ています。QinetiQは、量子コンピューティングが政府や防衛の顧客に真の付加価値を提供できる分野を特定できるよう注力しています。これには、顧客の複雑な要求を現在利用可能なハードウェアやアルゴリズムに対応させるだけでなく、実際の運用シナリオにおける量子アプリケーションの検証や保証など、将来のソリューション設計の実用的な要素を検討することも含まれます。QinetiQの量子チームは、OQCとその技術とに緊密に連携しことを楽しみにしています。これにより、新興ながら国防にとって重要なこの分野における将来の能力開発を推進していきます。

英国 科学・イノベーション・技術大臣 ミシェル・ドネラン(Michelle Donelan)
OQCは、新薬の開発、サイバーセキュリティの強化、金融システムの管理など、私たちの生活を向上させ、成長を促進する量子コンピューティングの可能性を追求し、先導的な役割を果たしています。本日の発表は、この技術を活用することで事業規模を拡大できるよう支援するものであり、英国の量子能力の圧倒的な強さをしめすものです。われわれの国家量子戦略は、今後10年間で25億ポンドを拠出し、ヘルスケアやグリーンテックのほかさらなる分野における計り知れない進歩を支援していきます。

英国投資大臣 ジョンソン卿(Lord Johnson)
英国は量子コンピューティングの世界的リーダーであり、OQCのような企業の技術革新は、まさに英国が科学技術大国への道を急速に歩んでいる理由です。英国は量子分野で急成長しており、スタートアップ企業の数や民間投資の誘致では欧州で第1位で、過去10年間で約8億5,000万ドルを投資しています。3月には『国家量子戦略』を発表し、量子分野への公共投資を今後10年間で2倍以上の25億ポンドに拡大します。すでに新たな量子研究ハブに1億ポンドを投資しており、英国はこの極めて重要な技術の最先端であり続けます。

OQCについて
OQCは、量子コンピューティングの世界的なリーディングカンパニーです。お客様が量子をより身近に利用して、画期的な発見ができるよう支援します。当社の量子コンピュータは、データセンター、プライベートクラウド、Amazon Braketで利用可能です。強力で安全な32量子ビットのエンタープライズ対応量子コンピュータであるOQC Toshikoは、現在プライベートベータ版で、パブリッククラウドとデータセンターのファブリックを通じて近日公開予定です。詳細はwww.oxfordquantumcircuits.com(http://www.oxfordquantumcircuits.com/)をご覧ください。

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