企業リリース Powered by PR TIMES

PR TIMESが提供するプレスリリースをそのまま掲載しています。内容に関する質問 は直接発表元にお問い合わせください。また、リリースの掲載については、PR TIMESまでお問い合わせください。

資生堂、肌内部のハリ強度可視化に成功 ~ 30代からのハリ低下にIII型コラーゲンの減少が関与 ~

(2018/4/12)

カテゴリ:その他

リリース発行企業:株式会社資生堂

資生堂、肌内部のハリ強度可視化に成功 ~ 30代からのハリ低下にIII型コラーゲンの減少が関与 ~


 資生堂は、肌内部のハリ強度(弾性率)を可視化する技術を開発し、30代から始まる肌の老化兆候へのIII型コラーゲンの関与を明らかにしました。
 加齢によって肌のハリが失われる主な要因は、真皮全体に豊富に存在するI型コラーゲンの減少(真皮全体のハリ強度の低下)であることが明らかになっていました。今回新たに、真皮最上部の乳頭層において、肌全体のハリが失われ始めるよりも若い年代(30代)で肌内部のハリ強度の低下が始まり、ハリ強度の均一さが失われることが分かりました。さらに、肌内部のハリ強度の不均一さは肌表面の小さな凹凸を引き起こし、肌の見た目にも影響することが明らかになりました。ハリ強度が低下する部位はIII型コラーゲンが減少する部位と一致することから、その関与が示唆されると同時に、クレソンエキス※にIII型コラーゲンの産生を促進する効果があることを発見しました。
 今回の知見を資生堂のコラーゲン研究の新たな成果として、アンチエイジングなどのスキンケア製品開発に今後応用していきます。
※ 全成分表示名称:オランダカラシエキス

《肌内部ハリ可視化技術の開発》
 通称ベビーコラーゲンとも呼ばれるIII型コラーゲンはこれまで成人において顕著に減少することは知られていたものの、肌のハリとの関係は全く分かっていませんでした。
 今回、超音波技術を応用して新規に開発した肌内部ハリ可視化装置(図1)により、肌内部に入射した超音波の反射を解析することによって肌内部のハリ強度の分布の可視化に世界で初めて成功しました※。この結果、III型コラーゲンが分布する真皮最上部の乳頭層では、30代からハリが低下し始めることが判明しました。
※ 資生堂と本多電子(株)、豊橋技術科学大学との共同研究


《肌内部のハリ強度分布の加齢変化および肌表面状態の変化》
 肌内部のハリの強度分布の年齢による違いを視覚化したところ、20代では比較的均一であるのに対して、30代から真皮最上部の乳頭層におけるハリ強度の低下が生じるようになり、40代ではさらに進行していることが分かりました(図2)。また、真皮最上部の乳頭層におけるハリ強度の低下が肌表面からの見え方にどのような影響があるか調べたところ、ハリ強度が低下していない人は肌表面が均一であるのに対して、ハリ強度が低下している人は肌表面に小さな凹凸が生じる傾向があることが明らかになりました(図3)。



《ハリ強度の低下とIII型コラーゲンの減少》
 真皮最上部の肌のハリ強度が低下していない部位においてはIII型コラーゲンが多く存在するのに対し、ハリ強度が低下した部位では、III型コラーゲンが消失していることが分かり、ハリ強度の低下の一因はIII型コラーゲンの減少によるものと示唆されました(図4)。


《クレソンエキスのIII型コラーゲン産生促進効果》
 クレソン(図5. 別名オランダカラシ)は、βカロテンをはじめとする豊富なビタミンを含有し、抗発癌作用や動脈硬化の予防が期待される栄養価の高い野菜です。今回、資生堂はクレソンエキスに、真皮細胞に働きかけてIII型コラーゲンの産生を促進する効果があることを見出しました(図6)。



本研究成果の一部は、2017年12月に米国にて開催された超音波国際会議(International Congress on Ultrasonics)にて発表いたしました。


企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ

※ ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。

Journagram→ Journagramとは

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

専門誌・海外ニュースヘッドライン

専門誌

↓もっと見る

海外ニュース

↓もっと見る

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン