MF-Tokyo2017 Route Mapのダウンロードはこちら(PDF)
金属に、ある限度以上の大きな変形を加えると元の形に戻りません。このように材料が永久変形する性質が「塑性」です。人類は塑性から大きな恩恵を被っています。
材料に塑性がなかったならば、そもそも人類が作ってきた金属製品が地球上に現れることはなかったからです。私たちが家庭や学校、あるいは街中で目にし、利用しているさまざまな形状の金属製品の多くは、金属の「塑性」を利用して、「鍛圧塑性加工」で作られたものです。
例えば、身近な携帯やパソコン、冷蔵庫や洗濯機などで使われている部品、また自動車においては、ボンネット、ドアをはじめとする金属プレス加工品やエンジン周り、トランスミッション用の歯車など多くあり、「鍛圧塑性加工技術」はわが国の基幹産業の一つでもある自動車製造業を支えています。また最先端の電子機器を構成する微細部品の多くが0.001mmオーダーの精度で加工され、極めて高度な鍛圧塑性加工技術が駆使されています。
部品、製品が出来るまでの過程としては、材料メーカで生産された材料を適当な大きさに加工する切断工程(機械切断、レーザ切断など)、製品形状に加工する加工工程(曲げ加工、鍛造加工、引き抜き、プレス加工等)、その後、必要に応じて最終工程(表面処理など)により製品が製造されます。
この際、重要なことは、いかに精度の良い製品を多量にかつ安く生産できるかです。わが国は安定した材料の量産製造技術、加工技術に裏付けられた優れた金型製造技術、精度の良い製品を大量生産できる極めて信頼性の優れた加工機械製造技術と加工技術を保有しており、“ものづくり立国”を築き上げてきたと言って過言ではありません。
この優れた技術が一つでも欠けると“ものづくり立国”は維持できません。このMF-Tokyoは優れた加工機械の最先端技術を紹介する専門イベントで、世界各国から注目されています。
今年のMF-Tokyo2017は、最新の加工機械や加工技術を国内外へ発信する鍛圧機械専門展示会であると同時に、特に将来の“ものつくり立国”を支える学生の皆さんに、より鍛圧塑性加工技術に親しんでもらうため、各社の展示製品・技術・見どころを紹介した展示会ルートマップを作成しました。
本展示会は、東4~7の4ホールで開催されます。東4から5ホールにかけてはプレスのゾーン、東5ホールから6ホールにかけてはフォーミングのゾーン、東6の一部と東7ホールは板金のゾーンと区分け構成されております。
学生の皆さんは、まずNo.4-27(一社)日本塑性加工学会のブースで、展示会ルートマップとオリジナルトートバックを入手いただき、ゾーンに沿ってご見学下さい。プレゼントマークの付いているメーカブースでは、皆さまにプレゼントが用意されています。
プレゼントを集めながら、各ブースで最先端の鍛圧機械と加工技術にじかに触れていただくことを期待しています。実演デモについてはMF-Tokyo 2017公式サイトの実演情報より検索できますので有効活用いただき、大いに楽しんでください。
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