[ オピニオン ]
(2016/7/8 05:00)
10日は参議院議員選挙。経済政策「アベノミクス」の評価や安全保障政策に対する是非を国民に問う。18歳が投票権を持つ最初の国政選挙でもある。大事な節目と思いつつ、ひとりの東京都民としては、いささか盛り上がりを欠く。
東京選挙区は与党候補の人選の遅れなど、波乱要因になりそうなこともある。ただ、なんといっても今回から定員が1人増の6人。減員区や合併区のような激戦は予想しにくい。
31日には都知事選が控えている。大型選挙の同月実施は政党や自治体にとってはもちろん、都民にもありがたくない。選挙期間中はどうしても街が騒がしいし、経済活動の面でもあまりプラスはない。
都知事が任期半ばで辞職したのは石原慎太郎元知事が初。ただ、あの時は知事選が総選挙と同日になるようにという石原さんなりの計算があった。そう思うと舛添要一前知事が恨めしい。東京ローカルな話にすぎないが、1300万都民の迷惑は国民の10人に1人が感じるということ。愚痴ぐらいは許して頂きたい。
ただ連続選挙を言い訳に、東京の投票率が下がるようでは他の道府県に申し訳なく思う。政治に文句を言うのは義務である投票を果たしてから。まずは参院選の投票に行きましょう。
(2016/7/8 05:00)