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[ 科学技術・大学 ]
(2016/8/5 05:00)
物質・材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の石原伸輔主任研究員は米マサチューセッツ工科大学と共同で、スマートフォンで有毒ガスを検出するセンサー材料を開発した。新材料に有毒ガスが触れると導電性が30倍向上する。有毒ガスの模擬化合物の塩化チオニルを、10ppm(ppmは100万分の1)の低濃度で検出できることを確認した。3年程度での実用化を目指す。
有毒ガスに触れるとバラバラに切断される絶縁性高分子を合成した。この絶縁性高分子で、導電性のカーボンナノチューブ(CNT)を包んだ。有毒ガスに触れると絶縁性の膜がほどけてCNTに電流が流れる。新材料1グラムで400万個のセンサーを作れる。
近距離無線(NFC)タグとセンサーを組み合わせ、スマートフォンで有毒ガスを検知するシステムを開発した。サリンなどの求電子性の化合物に反応する。
(2016/8/5 05:00)
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