[ ICT ]
(2016/5/18 05:00)
(ブルームバーグ)投資・保険会社バークシャー・ハサウェイがアップル株を取得したことは、同社にとって明るいニュースだが、それがなければここ数カ月はさえなかった。カナコード・ジェニュイティのアナリストらは4-6月(第3四半期)について、苦戦している「iPhone(アイフォーン)」の販売に弾みがつくことはないと顧客に伝えた。
マイケル・ウォークリー氏率いるカナコードのチームはリポートで「われわれの調査によると、9月に見込まれる『7』の発売を控え消費者は新しいアイフォーンの購入を引き続き先送りすると考えられる」と指摘。「実際、4-6月期の米市場でのアイフォーン販売は、画面が大型化した『6』の投入以降初めてスマホ市場全体の50%を下回る見通しだ」と分析した。ただ次期モデルの投入で販売は最終的には上向くと予想している。
他の大手金融機関もアップルの販売見通しに慎重だ。バークレイズはアップルの最近の決算発表前に配布したリポートで、今年は正念場だと解説。アイフォーン7が状況を好転させる可能性についても懐疑的だ。
アップルの1-3月(第2四半期)決算では、多くのアナリストの懸念は解消されなかった。ドイツ銀行は決算発表後のリポートで「アイフォーンの販売状況を受け、スマホ市場の伸び鈍化やリフレッシュサイクル長期化に対するわれわれの懸念が強まった」と説明した。
(2016/5/18 05:00)