[ ICT ]
(2016/6/20 05:00)
(ブルームバーグ)米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏は17日、ビジネス向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を手掛ける米リンクトインをマイクロソフトが262億ドル(約2兆7400億円)で買収する提案をしたことについて、フェイスブックがソーシャルコミュニティー向けネットワークを作り上げたのと同じように、実社会向けのビジネスネットワークを構築する好機とみており、大いに喜んでいると語った。
ゲイツ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「ソーシャルコミュニティーにおけるフェイスブックのフィードと同じくらい有益なものにすることができれば大きな価値の創造につながる。数年で実現できるだろう」と述べた。
今回の買収は、グーグルやフェイスブックなどが中心となった個人向けネットブームにほとんど乗り遅れたマイクロソフトにとって、ソーシャルメディアのツールを獲得する一つの手段。ただ、13日に発表された買収規模はテクノロジー業界で過去最大規模で、先週前半のマイクロソフト株の圧迫要因となった。
株価は買収発表以来2%余り下落したものの、ゲイツ氏は心配していないもようだ。
現在も同社の取締役を務めるゲイツ氏は「2社それぞれよりも両社合わせた方が価値は高まると考えているが、それを示すことを市場に求められているという考えが気に入っている」と述べた。
原題: Microsoft’s LinkedIn to Be Like Facebook for Careers, Gates Says(抜粋)
(2016/6/20 05:00)