[ ICT ]
(2016/7/7 05:00)
(ブルームバーグ)サイバーセキュリティー会社のダークトレースは新たな資金調達で米投資会社 KKRや ソフトバンクグループから6500万ドル(約65億8500万円)を集めた。英ケンブリッジを本拠とするダークトレースは脅威の感知に人工知能(AI)を利用している。
今回の資金調達では ダークトレースの価値を4億ドル強と評価。サンフランシスコを本拠とするベンチャーキャピタル会社テンエレブンや、ロンドンを拠点とするグロースファンドで既にダークトレースに出資しているサミット・パートナーズも参加した。
ダークトレースは、マイク・ リンチ氏率いるテクノロジー投資会社インボーク・キャピタルの支援を受けて2013年に創業。オートノミーの共同創業者で元最高経営責任者(CEO)のリンチ氏によると、ダークトレースの売り上げは年600%のペースで伸びており、成長維持を確実にする上で今回の資金調達が鍵を握っていた。
リンチ氏は、ダークトレースが特に米国とアジアでの事業拡大を目指していることから、KKRとソフトバンクの出資を得ることを強く期待していたと説明。インボークは引き続きダークトレースの筆頭株主となる。
KKRのテクノロジー・グロース・エクイティチームのプリンシパル、スティーブン・シャンリー氏は資料で、ダークトレースの製品は「他のサイバーソリューションでは特定できない脅威を感知できる」と指摘。英国を本拠地としていても同国の欧州連合(EU)離脱による同社ビジネスへの影響は小さいとの見方を示した。
原題: KKR, Softbank Fund Mike Lynch’s Darktrace Cybersecurity Startup(抜粋)
(2016/7/7 05:00)