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(2024/12/16 05:00)
仮説立てトラブル回避
(総合1から続く)同志社大理工学部で情報系を専攻しました。情報分野はこれから伸びていくと当時聞いたことで、進学先を決める際に背中を押されました。
パナソニック入社後は、神戸工場で生産するノートパソコン(PC)「レッツノート」の設定ツールを開発したり、顧客企業へのシステムインテグレーション(SI)業務に携わったりしました。特に2019年から約5年間、SEとして顧客との折衝に走り回ったことは良い経験です。
例えば電力会社のSIを担当した時。客先の会議室で事前に設定したPCをシステムに接続すると、全く動かない。とても焦りましたし、お客さんも顔面蒼白(そうはく)です。原因を特定するべく、仮説を立てては設定の見直しを繰り返しました。制限時間は1時間半。何とかうまくいった時は、その場にいた顧客や協力会社の人たちから「今から打ち上げに行こうか」なんて冗談が飛び出しそうなほど、ほっとした空気に一変したのを覚えています。
学生時代にコーディングを経験していたので、トラブルの原因に見当をつけられました。コードが読めると切り抜け方も変わります。今はユーザーと直接やりとりする業務ではなく、プロジェクトの取りまとめを担当していますが、後輩のSEの立場を想像しながら改善活動をしています。
1歳の子どもを育てながら、時短勤務で働く日々です。子どもが危険に巻き込まれないよう、少し先に起こることを予測しながら動くことは仕事にも役立っています。何よりのリフレッシュは休日の食べ歩きや家族旅行。会社独自の休暇制度「コネクターズチャレンジホリデー」などを活用して、なるべく人が少ない時期に出かけます。(文=森下晃行、写真=田山浩一)
◇モバイルソリューションズ事業部 ビジネスモバイルSE室 井狩 鮎美(いかり・あゆみ)さん
(2024/12/16 05:00)