[ 自動車・輸送機 ]

地平を拓く・車部品メーカーの挑戦(2)日本特殊陶業

(2016/7/15 05:00)

エンジン点火プラグ、拠点集約で生産性向上

  • 工程間の搬送を自動化した(絶縁体を運ぶ無人搬送機)

天井に張り巡らしたレールに沿い、自動搬送機がせわしなく動き回る―。自動車などのエンジン点火プラグ世界最大手の日本特殊陶業は2014年、生産子会社日特スパークテック東濃(岐阜県可児市)の二野本社工場(同)の操業を始めた。セラミックスを用いた基幹部品の絶縁体を月2000万本も製造する。

それでも十分な量ではない。17年3月期末には月産3000万本に、21年3月期には同4000万本に増やす。親会社の日特が自動車需要の伸びに対応し、点火プラグの年産能力を現在の8億本から、21年3月期には10億本に引き上げるためだ。

日特は4工場にまたがる絶縁体の生産拠点の集約を進めてきた。16年3月には本社工場での生産を終了。17年には小牧工場(愛知県小牧市)でも生産を終える。両工場の生産分は二野...

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(2016/7/15 05:00)

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