夏に挑む／技術に秀でた中小企業（下）強み生かし次の一歩

■活躍の舞台広げる■

中小企業が独自の技術を足がかりに、全国へ、海外へ活躍の舞台を広げようと奮闘している。海外の展示会で売り込んだり、国の補助金を活用したりと挑戦が続く。一方、口コミで地道に顧客を増やしている企業もある。なかなか終わらない暑さの中でも、経営者は次を見据えた一歩を踏み出している。

【トクピ製作所／「超高圧」で難切削材加工】

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  超高圧クーラントの見学に自動車メーカーの勉強会グループが来社（左は森合社長）

トクピ製作所（大阪府八尾市、０７２・９４１・２２８８）の森合主税社長は、難切削材の加工に「超高圧クーラント」という新概念を持ち込んだ。超高圧ユニットを発売してから７年。市場創造は道半ばだが、今期はユニットを１００台販売する計画だ。

５日に同社を訪れた日産自動車とグループ会社の技術者７人。ふとしたつながりで森合社長がプレゼンテーションする機会があり、それに興味を引かれ、足を運ん...