[ ICT ]
(2016/10/5 15:00)
(ブルームバーグ)米グーグルが携帯電話事業の戦略刷新に乗り出している。4日には米アップルの「iPhone(アイフォーン)」と初めて真っ向勝負するデザイン性の高いパワフルな2つの新製品を発表した。
アルファベット傘下のグーグルが発表した「ピクセル」と大画面の「ピクセルXL」は、社内でコンセプトが練られ、設計・テストされた初のスマートフォン。ピクセルはアイフォーンの「Siri(シリ)」のようなアシスタント機能やカメラを備え、基本ソフト(OS)は最新の「アンドロイド7.1ヌガー」を初めて搭載する。
両製品の発売は4000億ドル(約41兆円)規模のスマホ市場への参入だけでなく、韓国のサムスン電子やLG電子などアンドロイドを搭載した携帯電話を販売する提携先を遠ざけるリスクもいとわない姿勢も示している。
スマホのハードウエア事業をめぐり、グーグルはこれまで製品開発の大部分を外注する「ネクサス」プログラムを通じた部分的関与で満足していたが、ハードウエア部門責任者リック・ オスターロー氏は「今はグーグルがこの電話の正式な販売者だ」と言明した。
同氏によれば、グーグルは現在、在庫管理や携帯電話サービス事業者との関係構築、部品調達、サプライチェーン契約の締結、流通管理を行い、ケースやケーブルなどの付属品の生産も手掛けている。
原題: Behind the Pixel: Google’s First Real Threat to the IPhone (1)(抜粋)
(2016/10/5 15:00)