[ 機械 ]
(2016/11/8 05:00)
【名古屋】ヤマザキマザックは7日、既存の立型マシニングセンター(MC)のミーリング主軸に溶接トーチを取り付け(写真)、ワイヤアーク溶接で金属積層造形(AM)をする技術を開発したと発表した。肉盛り溶接で大まかな形を作った後、切削加工で形を整える。17日から同社の立型MCへの対応を始める。
航空機部品の加工や金型部品の補修、耐摩耗性や耐腐食性の高い金属のコーティングをする用途などに適する。17日開催の日本国際工作機械見本市で、モデル機としてハイブリッド複合加工機「バリアクシスj―600AM」のワイヤアーク仕様を紹介する。同機の価格は4950万円(消費税抜き)から。他機種でも対応する。
金属ワイヤをアーク放電で溶融して溶接ビードを積層し、3次元形状を作る。同社レーザー式より精度は5分の1―10分の1と劣るが速度は2―3倍と速い。市販のワイヤアーク溶接装置と金属ワイヤを用いて、設備費とランニングコストを低減し、製造現場のノウハウや加工条件を生かせる。
(2016/11/8 05:00)
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