[ 金融・商況 ]
(2016/11/12 05:00)
りそなホールディングスは11日、2017年3月期連結決算業績目標の当期利益を従来の1600億円から1700億円に引き上げたと発表した。企業業績の健全化に伴って、上期に発生した与信関係費用の戻り益が全体を押し上げる。本業のもうけを示す実質業務純益は2255億円から2240億円に引き下げた。
16年4-9月期連結決算は当期利益が前年同期比13・1%増の969億円、実質業務純益が同7・8%減の1120億円だった。貸し出しでの利ざやの縮小に加え、市況の悪化で金融商品の手数料収入が減った。
会見した東和浩社長はマイナス金利政策の収益への影響について、「マイナス金利影響そのもののインパクトより、低金利環境が長引くことの影響が大きい」と語った。影響額については、債券の運用利回りの低下などで「年間で100億円くらい」と述べた。
ドナルド・トランプ氏が次期米国大統領に就任することには「金融政策も経済政策もはっきりしない。今後数ヶ月は状況を見守る必要がある」としながらも、「(米国は最近)金融規制強化の動きが強かった。むしろ少し緩和されるのでは」と述べた。
(2016/11/12 05:00)