[ 機械 ]
(2016/11/22 05:00)
海外の工作機械関連メーカーが世界屈指の工作機械市場である日本に攻勢をかけている。東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)では海外出展者が前回比約60%増の143社に増加。新展示棟に設けた海外出展者のエリアには日本での拡販や新規参入を狙う海外企業が一堂に会した。
台湾の大手工作機械メーカーである東台精機は、くし刃旋盤や立型マシニングセンターなどを出品。治具や搬送装置なども含めたシステム提案が武器だ。「これができるのは台湾勢で我々だけ」と村中一紀東台精機ジャパン営業部長は胸を張る。
今回から自社だけでなくグループ企業も出展。そのうちの1社、アンガーはオーストリアの企業で今回が初参加だ。「トランスファーセンター」という多数の主軸で複数の穴あけなどの加工を一気にする独特の機械を紹介。日本ではなじみの薄い製品だけに、JIMTOFを通し「みなさんのお考えを勉強して、それに合う機械を仕立てる」(垣内鎮夫アンガー・マシニング・ジャパン社長)考えだ。
工作機械のチップコンベヤーやバーフィーダーといった工作機械の周辺装置を製造するスイスのLNSは、新展示棟に移ったことで小間数を8小間と前回から倍増できた。バーフィーダーは世界トップシェアだが、国内で売り出したのは17年4月から。余裕が生じたブースにバーフィーダーを置き、「本格的にやっているところをみせたい」(戸田徹LNSジャパン社長)と意気込んでいた。
(2016/11/22 05:00)
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