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[ 医療・健康・食品 ]
(2017/1/10 12:00)
武田薬品工業は約54億ドル(約6260億円)を投じて米創薬ベンチャーのアリアド・ファーマシューティカルズ(マサチューセッツ州)を買収する。がん領域の強化が狙い。20日ごろまでにアリアドへの株式公開買い付け(TOB)を開始し、2月末までに同社の買収を完了する見通し。買収資金には最大40億ドル(約4640億円)の借り入れなどによる調達資金および手元資金を充てる。
武田薬品はアリアド買収に伴い、肺がん治療薬の開発品「ブリガチニブ(一般名)」を取得する。同剤は6月までに米国で承認され、ピーク時売上高は10億ドル(約1160億円)以上と見込まれている。クリストフ・ウェバー武田薬品社長は10日に開いた電話会議で、「今回の買収は(がん領域を強化するという)我々の戦略に合致したものだ。買収額は企業価値や製品価値に鑑みれば正当化できる」と述べた。
(2017/1/10 12:00)