[ ICT ]
(2017/2/23 07:00)
(ブルームバーグ)アップルの共同創業者、故スティーブ・ ジョブズ氏が最後に出席した公のイベントは、2011年に開かれたカリフォルニア州クパチーノの市議会だった。ジョブズ氏はそこで、木が生い茂る公園の中に宇宙船型の建物がそびえ立つ290万平方フィート(約26万9400平方メートル)の新オフィス構想を説明した。
アップルは22日、この新オフィスに1万2000人を超える社員を移動させるプロセスを4月に開始すると発表した。同オフィスには1000人を収容できるホールがあり、市議会での構想発表から4カ月後に亡くなったジョブズ氏にちなみ「スティーブ・ジョブズ・シアター」と名付けられた。
新オフィス「アップル・パーク」の建設費用は推定50億ドル(約5657億円)と、当初予算を上回り、2015年に予定されていたオープンは大幅に遅れた。アップルによると従業員の引っ越しは4月に始まり、その後6カ月かけて完了を目指す。建物や周辺の公園の建設は夏いっぱい続けられる予定だ。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は「アップルに対するスティーブのビジョンは死後もずっと私たちと共にある」とのコメントを発表。「アップル・パークをこれからの世代にとってイノベーションの原点にしようとスティーブは考えていた」と述べた。
原題: Apple to Open Steve Jobs-Inspired Ring-Shaped Campus in April(抜粋)
(2017/2/23 07:00)